- Waves Platformがアイテムマーケットをローンチ
- ウェーブスのブロックチェーン技術で、ゲーム内アセットのトークン化をサポート。導入を容易にする開発者向けツールも提供開始。
Web 3.0アプリケーションに特化したオープンネットワークであるWaves Platformは、デジタルにトークン化されたアイテム向けの市場「Item Market ※以下、アイテムマーケット」をローンチしました。アイテムマーケットは、ゲーム開発者が自身のゲームにオープンエコノミー要素を簡単に導入し、ゲームのプレーヤーが、ゲーム内で様々な種類の所有物の権利を安全に交換することを可能にするユニークなプラットフォームです。
ゲーム内のアイテムや通貨をブロックチェーン上のトークンに紐付け、その所有権をトラストレスに確認することや、無制限な取引を保証します。トークン化は、デジタルアイテムをかつてない程に物理的なアイテムに近似させる、新しいメカニズムをゲームの世界にもたらします。
ゲーム内のアイテムや所有権のデジタルトークン化は、プレーヤー間、そしてプレーヤーと開発者の関係性を変革し、ゲームの収益性とユーザー寿命を改善しつつ、ゲームをプレーヤーにとって、より興味深く魅力的にする可能性が期待されています。
トークン化によって、ゲーム内アイテムの所有権をプレーヤーに帰属させることができます。プレーヤーはアイテムを自分たちが所有していること、そして、そのアイテムを安全に販売または取引できることに確信を持つことができます。一方で、ゲーム開発者は、プレーヤー間のアイテムのトレードに対する課税(手数料の徴収)のような、新しい収益化モデルを実装することが可能になります。
そして、ブロックチェーンはプレイヤーがゲームをプレイすることで収入を得ることも実現します。プレイヤーは、ブロックチェーンが提供する安全な環境でゲーム内アイテムを売買することができます。課金を好まないユーザーは、自分のプレイ時間と引き換えに、貴重なアイテムを入手することも可能です。
「ブロックチェーンは、企業によるデータの独占を終焉させ、中央集権的なパラダイムを変革します。あなたのモノは嘘偽りなくあなたの所有物となり、誰でもそれを証明することができます。この変革により、プレーヤーと開発者の関係は新たなレベルに達し、オープンな経済を世界にもたらします。今日、Wavesはゲームの世界に、プレイヤーと開発者が対立しない新しいプラットフォーム、アイテムマーケットを発表します!」
Waves Platformの創設者兼CEO Sasha Ivanov コメント
誰もがCryptoKitties(以下、クリプトキティ)の登場を覚えているでしょう。クリプトキティ内のキャラクター(デジタルな猫)はイーサリアムブロックチェーン上のトークン(NFT = Non Fungible Token、通貨や一般的なユーティリティトークン等と異なり代替可能性がないトークン)として表現されています。Waves Platformもクリプトキティと同じアプローチを採用し、先日のノードアップデート以降、Wavesのブロックチェーン上でNFTの発行が有効化されました。
Wavesの開発チームは専用SDKを開発し、ソフトウェアへのブロックチェーン技術の導入をこれまで以上に簡単にしました。開発者はNFTをゲームに直接的に導入することができ、プレーヤーにシームレスなユーザー体験を提供します。導入やSDKについての詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
アイテムマーケットでは、すでに2種類の対応ゲームが用意されています。その1つは、有名なYouTubeビデオ 「Nyan Cat」をフィーチャーした「Nyan Cat: The Crypto Race!」です。Ether KingdomsのクリエイターであるGamedeltaがパブリッシャーとなったユニークなレーシングゲームです。Wavesのブロックチェーン技術によってオープンエコノミー要素を取り入れています。
ゲームはとてもシンプルです。ゲーム内でそれぞれの猫は、いくつかの主要な仮想通貨で構成されるポートフォリオを有しています。ゲームにおけるゴールは、ポートフォリオを4つの種類の仮想通貨に分配し、それぞれのレース中に最も価値が成長するポートフォリオにすることです。各通貨の情報はバイナンスまたはコインマーケットキャップのAPIからリアルタイムに取得されます。
Wavesとは
Waves(https://wavesplatform.com)は、Web 3.0アプリケーションのためのオープンソースプラットフォームであり、分散化された実行環境です。dApps(分散型アプリケーション)の開発と実行のプロセスを容易かつアクセシブルにするために設計されたツールを幅広く提供しています。2016年にSasha Ivanovとコア開発チームによってローンチされたWavesは、それ以来、数多くのブロックチェーンソリューションをリリースし、継続的かつ高度に成長する技術プラットフォームへと着実に発展しています。
Wavesのテクノロジーは、セキュリティ、監査可能性、検証可能性、トラストレスなトランザクションやビジネスロジックの実行など、ブロックチェーン・システムの特性の活用を望む企業のニーズに対応するように設計されています。
Waves Platformは、Web 3.0サービスのバックエンドをサポートするために必要なすべての機能を提供します。2017年には、LPoS、分散型取引プラットフォーム(DEX)を伴うメインネットのリリースに成功し、その後、Waves-NGプロトコルを実装しました。2018年には、スマートコントラクトの最初の実装を行いました。そして2019年には、ロジック開発用のシンプルで強力な独自のプログラミング言語であるRIDEをリリース。
さらなる発展として、2019年6月には、グローバルに活用可能なプライベートブロックチェーンソリューションであるWaves Enterpriseのメインネットをローンチしました。これらはすべて、サンドボックス開発用のIDEや各種開発ツール、SDK、ライブラリ、フレームワーク、プロトコルなど、幅広い開発用インフラストラクチャによって補完され、便利で簡単な技術導入を実現します。
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