はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

【確定申告特集4】仮想通貨の損益計算のながれ~利益計算から納税まで~|Aerial Partners寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

仮想通貨の損益計算のながれ~利益計算から納税まで~

導入

2020年度は仮想通貨市場が大きく盛り上がったこともあり、取引で利益が出た方も多いのではないでしょうか?

仮想通貨取引を行っていて確定申告が必要な人の条件については、こちらの記事にて解説しています。

ビットコイン・イーサリアムなど2020年度は仮想通貨市場が大きく盛り上がった年となりました。仮想通貨取引での所得について、どのような税金がかかるのか、税務に詳しくない方にもわかりやすく説明していきます。

今回は、仮想通貨の確定申告の流れについて解説していきます。

まずは損益計算して正確な所得額を確認する

まずは、年間の利益額(または損失額)を確認するために損益計算を行う必要があります。こちらの記事でも紹介したように、仮想通貨の計算では、移動平均法・総平均法の2種類の計算方法のどちらかを選択する必要があります。

総平均法では、自分の予測の数値と大きく異なった計算結果になることがあるため、今年は利益は出ていないだろうと予測している人も必ず計算を行いましょう(計算方法は原則3年間変更できないため、特に昨年度に総平均法を選択している人は必ず計算しましょう)。

取引履歴の収集

まずは、取引履歴を収集します。仮想通貨の損益計算の性質上、計算を行いたい年度だけではなく、過去からのすべての履歴がないと正確に計算出来ないという特徴があるので覚えておいてください。

取引所などを利用している場合は、取引履歴をCSVやExcel形式でダウンロードできます。履歴はダウンロードできない場合は、Excelなどに自分で記録しておく必要があります。

以下は履歴を収集する上で押さえておきたいポイントです。

  • 仮想通貨取引を始めたときから、現在までのすべての年度の取引履歴を収集する
    (2017年から取引を始めている場合は、2017年度からの履歴が必要です)
  • 海外取引所やウォレットの履歴も忘れずに収集する
    利用しているすべての取引所・ウォレットの履歴を収集しましょう。取引所によっては、「売買履歴」、「入出金履歴」、「ボーナス履歴」といったように取引の種類によって履歴が分かれていることが多いので、行った取引の履歴はすべて集めてください。
  • 取引所を介さない第三者との取引の履歴も収集する
    友人への送金や、その他仮想通貨関連のサービスなど取引所を介さない取引を行っている場合は、それらの履歴も収集し計算に反映させる必要があります。取引履歴はダウンロードできない場合が多いので、普段から自分で取引を記録しておきましょう。

仮想通貨の損益計算ソフト利用すると簡単に計算できる

収集した取引履歴を元に損益計算を行います。Excelなどで計算を行うことは可能ですが、普段からExcelを使い慣れている方でも難易度が高いため、Gtaxなどの仮想通貨の損益計算サービスを利用することを推奨します。

Gtaxでは収集した取引履歴をアップロードするだけで、自動で計算が完了します。また、国内外の多くの取引所、様々な種類の取引に対応しています。

Gtaxの詳細はこちら

確定申告書の作成・提出

計算が完了したら確定申告書を作成し、提出します。

2020年度の所得税の確定申告の期間は、2021年2月15日~2021年4月15日です。新型コロナウイルスの影響で期間が1ヶ月延長されましたが、余裕を持って早めに終わらせておくことを推奨します。

web上で申告書の作成から提出まで行うことができます。最近ではスマートフォンで確定申告を行うことも可能になりました。

国税庁のHPを確認して、画面の案内に従って必要事項を入力していくだけで申告書を作成することができるので、申告書の作成自体はそこまで難しい作業ではありません。

仮想通貨取引による所得は、確定申告書の雑所得の欄に記入します。

国税庁:確定申告書等作成コーナー/e-Tax

また、移動平均法・総平均法のどちらを選択するかの届け出も、申告期限までに提出する必要があります。

国税庁:所得税の仮想通貨の評価方法の届出手続

納税

申告書を提出すると納税額が確定するので決められた期限までに納税します。

銀行口座からの振替納税やクレジットカード、コンビニでの納付などいくつか方法がありますので、自分にあった方法で納税しましょう。

まとめ

仮想通貨の確定申告は煩雑で、特に確定申告自体が初めての方にとっては大変な作業になるかと思います。特に取引履歴の収集・損益計算は、時間がかかり難しい作業ですので、申告期限が1ヶ月延長されましたが、2月中には計算を終わらせておくことを推奨します。

寄稿者:藤村 大生

公認会計士・税理士

株式会社Aerial partners ビジネス開発部長

監査法人でデューデリジェンス、原価計算導入コンサルなどの業務を中心に従事。 また、証券会社の監査チームの主査として、分別管理に関する検証業務も行う。暗号資産事業者に対する経理支援を行っており、暗号資産会計・税務の知見に明るい。

企業情報

企業名:株式会社Aerial Partners

設立:2016年12月27日

代表者名:沼澤 健人

グループ会社:Aerial法律事務所/Atlas Accounting/税理士法人堀口会計

運営サービス:Gtax(ジータックス)、Guardian(ガーディアン)

事業概要:仮想通貨損益の自動計算ソフト『Gtax』、税理士紹介&仮想通貨取引の損益計算サービス『Guardian』などの開発

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/01 日曜日
13:01
今週の主要仮想通貨材料まとめ レイヤー1銘柄の年初来上昇率・アバランチ大型テストネットなど
暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ 前週比の騰落率(11/24〜11/30) ビットコイン(BTC):$97,417ドル -1.9% イーサリアム(ETH):3,595ドル +9…
11:31
1400万円台で推移のビットコイン、この先は激しい上下の値動きに注意|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、1400万円台で推移する今週のビットコイン(BTC)相場を分析。10万ドルの壁を突破できれば、FOMOによって相場が走ると想定するも、CMEのビットコイン先物では7.8万ドル〜8万ドルの間に窓が開いている点にも言及した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|XRPやSOLOなどの価格高騰に高い関心
今週は、仮想通貨XRPやSOLOなどの価格高騰、ビットコイン売却観測に対するマイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長の対応、ビットコイン長期保有者の売却に関するニュースが最も関心を集めた。
11/30 土曜日
20:10
ビットコインは今後どうなる?2025年に向けた注目点、価格予測
ビットコインは2024年初から高騰して1400万円を突破し10万ドルに迫る。トランプ大統領の返り咲きと政権交代、ETF上場、FRBの金融緩和という3つの大きな変化を背景に、主要金融機関は2025年の価格予測を公開。機関投資家の参入と半減期後の需給動向から、今後の展望を徹底解説します。
13:35
米FRB利下げが仮想通貨・株式市場に与える影響は? バイナンスリサーチ分析
バイナンスリサーチが、FRBの利下げがビットコインなど仮想通貨や株式市場に与える影響を分析するレポートを発表した。
11:45
フランス高級デパートが仮想通貨決済を導入、バイナンスペイなどと提携
フランスの高級デパート「プランタン」は今週、欧州初の事例として仮想通貨決済を導入することを発表した。
10:50
ロシア、仮想通貨マイニングに課税制度を導入 プーチン大統領が法律に署名
ロシアで仮想通貨マイニング収益への課税を規定する法律が成立した。ロシアは国際取引での仮想通貨決済も限定的に解禁している。
10:10
承認間近か、リップルのステーブルコイン「RLUSD」 ニューヨークで
FOXビジネスの29日の報道によれば、米ニューヨーク州の金融規制当局が、リップル社の新しいステーブルコイン「RLUSD」を承認する可能性が高まっている。ニューヨーク州金融サービス局は、12月4日を目処にRLUSDを承認する見込みだという。
09:25
「今日のミームは明日のETFになる」ドージコイン現物ETFの実現可能性は? アナリストが見解
ドージコインは元々ジョークとして始まったが、現在では時価総額約620億ドルの第7位の仮想通貨に成長。アメリカの新政権の動きや仮想通貨規制の進展を背景に、ドージコインETF承認への期待が高まる中、ウォール街の反応や今後の展望を探る。
08:20
9.2億円で落札したバナナのアート、トロンのサン氏が試食
仮想通貨トロンの創設者であるジャスティン・サン氏が、ダクトテープで壁に貼り付けられたバナナという概念的なアート作品「コメディアン」を9.2億円で落札し、世界中から注目を集めた。
07:40
Hyperliquid、早期ユーザーにエアドロップ実施
L1ブロックチェーンやDEXを提供するHyperliquidは、仮想通貨HYPEのエアドロップを実施。Hyperliquidは公平な金融システムの構築を目指すプロジェクトである。
07:05
400回以上の死亡宣言を乗り越えたビットコイン、10万ドルに向かって反発
仮想通貨ビットコインは400回以上「死亡」宣告されながらも、驚くべき復活と成長を遂げている。単なる通貨や投資手段を超えた存在となり、従来の金融システムに挑戦する技術として認識されつつある。
06:30
仮想通貨XRP、17%以上の上昇 現物ETF実現とリップル裁判取り下げへの期待が背景
仮想通貨XRPが30日、2021年5月以来の高値を記録した。最近のXRPの価格続伸は、現物ETFの可能性と米証券取引委員会の今後の変化への期待に支えられている模様だ。
11/29 金曜日
18:00
メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換、便利機能を図解で簡単に
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
14:30
「ステーブルコインは最初のキラーアプリ」=スタンダード・チャータード銀レポート
英大手スタンダード・チャータード銀行は、Zodia Marketsと共同執筆したステーブルコインに関するレポートで、近年、仮想通貨取引以外の用途にステーブルコインが使用されるケースが顕著に増加しており、「仮想通貨初のキラーアプリ」となる可能性が高いと指摘した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧