- BTCの買いシグナルを探る
- CoinPost所属のテクニカルアナリストがチャートを分析。 前回のXRP(リップル)に引き続き、第2回はBTC(ビットコイン)編です。直近の上昇は買いなのかどうか、「移動平均線」と「一目均衡表」という2つのテクニカル分析手法を使って考察しています。
5/25テクニカル分析(BTC編)
今回は、仮想通貨の時価総額1位「BTC/JPY」のテクニカル分析を行います。
日本の取引所の中でもトップクラスの取引高を誇る「bitFlyer」のJPY/BTCのチャートを使い、短期から中期の目安となる15分足に設定し、移動平均線と一目均衡表を使って分析を行います。
1つめの指標:移動平均線
まずは移動平均線から見ていきましょう。
移動平均線とは
一定期間の株価の平均値を線とつなぎ合わせた指標のこと。主に短期、中期、長期の移動平均線三本を使用して分析を行う。テクニカル分析を始める人がまず最初に学ぶであろう分析手法でありながら、さまざまなテクニカル分析を学んでも行き着く先は移動平均線だと言われるほど、奥の深い分析手法。
短期移動平均線(白色チャート)が緑で、中期移動平均線が赤、長期移動平均線が青となります。
上記の図を見ると、5月25日にかけてまず短期移動平均線である緑のラインが下向きから上向きに変わり、中期移動平均線である赤のラインを上抜けて、上昇をし始めています。
さらに中期である赤の移動平均線のラインも上向きになり、直近で青の移動平均線である長期移動平均線を超えました。
このように、短期の移動平均線が中期の移動平均線を超える事を「ミニゴールデンクロス」といい、中期の移動平均線が長期の移動平均線をクロスして超えていく事を「ゴールデンクロス」と呼びます。
これらが出現した場合、買いシグナルの一つになっていると言えます。
2つめの指標:一目均衡表
次に、上記の移動平均線を使ったチャートに一目均衡表を加えていきます。
一目均衡表とは
ペンネーム「一目山人」という方が作り上げた、日本発のテクニカル分析手法。 転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンという線が描かれており、先行スパン1と先行スパン2の間に構成される”雲”の上下のどの位置に株価があるのかといった見方で説明される事が多い。雲より下に株価がある場合は抵抗帯となり、雲より上に株価がある場合は支持帯となる。
上記の図を見ると、直近移動平均線がゴールデンクロスしているのに加え、BTC価格の値動きは一目均衡表の雲(赤くなったり緑になったりしている部分)を突破している事がわかります。
価格が雲を突破する動きは、一目均衡表を使った分析における「「買いシグナル」の一つとされております。
まとめ
移動平均線ではゴールデンクロスしており、一目均衡表でも雲を突破している事から、1〜2日程度の間の短期から中期のトレンドにおいては、買いのシグナルが出ていると言ってもいいでしょう。
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免責事項
当記事は、特定の通貨に対する投資や買いや売りのタイミングを推奨するものではなく、市場環境などファンダメンタルズ要因によっても大きく左右されるため、あくまで一つの考え方となります。
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