ブロックチェーン業界の交流ハブを提供するChainTalkが、Filecoin(ファイルコイン)のコンピューティングマイニングパワーをリースする「ChainTalk Mining」を提供開始した。
https://www.chaintalk.tv/ja/chaintalk-mining-jp/
既に世界ではいくつものFilecoinのコンピューティングマイニングパワーをリースするサービスがリリースされているが、ChainTalk Miningはそれらと異なり、高効率で透明性の高いマイニングを投資家に提供する。
Filecoinを知らない人が多いと思われるので、まずは、Filecoinが果たしてどのようなソリューションなのかをご紹介していく。
Filecoinは、IT業界に内在する根深い問題の解決を目指す
Filecoin誕生の背景には、世界的に深刻な問題が存在している。
調査会社のIDCによると、統計が採られた2017年の時点で、過去2年だけで世界のデータ量の90%が生み出され、毎日2.5EB(EはTの100万倍)のデータが新規に生成されているという。それらのデータの多くはクラウド上のストレージに保管され、クラウド企業はストレージを永遠に拡張し続けなければいけない状況に陥っている。
そして、保管するデータが増えれば増えるほど、管理コストや情報漏えいのリスクが増大する一方になる。このリスクは、最終的に利用者にも跳ね返ってくる。
これらの問題を解決するのがFilecoinである。
Filecoinを端的に表現すると、自律分散型のストレージネットワークである。
インターネット上の”誰か”が自らのストレージを提供し、利用者はその”誰か”のストレージにデータを保管することになる。データはIPFSによりネットワーク上に分散され、複製されることで、消失リスクがなくなるようになっている。そして、利用者は分散されたデータを集約して取り出すことができる。
しかし、これらの仕組みだけでは誰しもがストレージを提供することにはならない。そのため、Filecoinではブロックチェーンを使った改ざん防止と、暗号資産によるストレージ提供者へのインセンティブを備えることにより、自律分散型にストレージネットワークが機能するように設計されている。
未だに、暗号資産が絡むものは怪しいと認知される世の中であるが、Filecoinは、2017年に米国の機関投資家を中心に、約282億円の資金調達を実施している。その中には、世界最大のベンチャーキャピタルであるセコイア・キャピタルなどの著名な投資家が含まれており、その可能性が高く評価されている。
また、Filecoinは2020年8日3日のテストネット段階で、26.5PiBのストレージが提供されており、9月に向けたメインネット稼働に向けて、世界的な期待感が高まっている。
Filecoinマイニングの敷居を大幅に下げるChainTalk Mining
Filecoinでは、ストレージ提供者のことをマイナーと呼び、マイナーはその見返りとして暗号資産FILを獲得することができるようになっている。これらの行為は、マイニングとして知られている。そして、データを保管する利用者は、FILを利用料金として支払うことになる。FILは、既に世界中で先物取引が行われており、直近で1,900 円程度の値がついている。
Filecoinでは、FILの発行計画として、全体の70%をマイナーに対して割り当てるようになっている。そのため、FILを効率よく獲得したい場合、自身がマイナーになる必要がある。
しかし、マイナーに求められる条件は非常に厳しいものになっている。Filecoinが公式に発表しているマシン等の要件は、一般家庭で実現するのは敷居が高すぎ、エンタープレイズレベルのストレージサーバーや通信回線が必要となる。そのため、個人がFilecoinのマイニングに参加したい場合は、現実的にコンピューティングマイニングパワーのリースを利用するしかない。
そして、世の中に出回っているコンピューティングマイニングパワーのリースは、マルチレベルマーケティング形式で収益性が低い粗悪なサービスが展開されている場合や、詳細が公開されていない場合があるため、投資家はサービス提供元の慎重な選定が求められる。
ChainTalk Miningでは、マイニングマシンと工場の質が伴ったマイニングを提供し、最大限の透明性をもったサービス情報を投資家に提供する。
マシンとマイニング工場は、パートナーである1475 IPFSとIPFSMainが提供するものを採用している。マシン(1475 ProとIPFSMain S4)は、Filecoinの推奨要件を満たしており、既にFilecoinのテストネット段階においていずれもトップ5のマイニング規模を有している。
また、透明性については、実際にパートナー両社のマイニング工場の訪問ができるようになっている。加えて、ChainTalk Miningの実績が両社のマイニング実績ページでリアルタイムに公開されるようになる。自身がリースしている容量によって、収益となるFILが自動的に比例配分されるようになっている。
実績があるパートナーとサービスを提供するChainTalk Maining
Filecoinマイニングは、現実的に一社単独で提供するのは難しくなっている。そこでChainTalk Miningでは、1475 IPFSとIPFSMainとパートナーシップを締結している。
1475 IPFS(Tianru Technology社)は、Filecoinの初期テストネットの段階で重要なバグを発見し、Filecoinの安全性向上に貢献してきた実績がある。テストネットの段階で1.89PBのコンピューティングパワーを誇り、全世界トップ5に入るマイニングプール規模を有している。
また、IPFSMainは、IPFSストレージのソフトウェア、サーバーの開発やホスティングを行っておりデータセンターの運用を得意としている。Filecoinのテストネットにおいては、コンピューティングパワーで何度もトップになり、「Blockchain Information Analysis Software V1.0」などいくつもの技術特許を有している。
ChainTalk Miningと、両社のパートナーシップは、いずれもマイニングで大きなコンピューティングパワーを得るためのものである。コンピューティングパワーが大きければ大きいほどFILの獲得できる確率が上がるため、ChainTalk Miningとこれらのパートナーシップは、投資家により多くの利益をもたらすことにつながるだろう。
パートナーシップについて、ChainTalk Mainingの総責任者であるTianyu Yangは、パートナーシップについて次のように述べている。
「今の段階Filecoinに参加する一番リスク低く参加できるのはマイニングであると考えています。ただし、マイニングに参加する際に、非常に重要なポイントとしては信頼できるマシンメーカーやファームと連携することです。マシンの質、ファームの安定、プールの効率などはすべて収益と繋がっています。
私たちは日本の法人で、中国現地の今までFilecoin マイニングテスト環境でたくさん実績を出した1475IPFSとIPFS Mainとの連携することによって、最大限に日本の投資家のリスクを抑えられます。1475 IPFSとIPFS Main両社ともFilecoine のビッグマイナーで、規模と技術力は世界でもトップ5に入ります。
今後とも両社としっかり連携して、Filecoinの日本のエコシステムを構築していく予定です。」
価格と品質のバランスが取れたサービス提供
ChainTalk Mainingでは、1TiBで1年あたり43,000円(税抜き)の価格で提供され、管理費は30%となっている。
さらに、既にマイニング用のサーバーの設置が完了しているため、8月31日~9月21日の間に予定しているFilecoinのメインネットローンチと同時にマイニングが開始できる体制が整っている。
また、個人事業主や法人の場合、コンピューティングマイニングパワーをリースする費用は経費として計上することが可能になっているため、効率の良い節税手段としても活用できることだろう。
ChainTalk Miningの募集は、8月3日から8月31日までとなっている。複数の支払手段が提供されており、自分の都合に合わせた参加が可能だ。
ChainTalk Miningのサービス提供概要
- Webページ:https://www.chaintalk.tv/ja/chaintalk-mining-jp/
- 提供期間:第2期 – 2020年8月3日(月)~8月31日(月)
- 提供価格:43,000円(税抜き)/TiB/年
- 支払手段:クレジットカード、暗号資産(BTC、USDT)
本件に関する問い合わせ先:[email protected]