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仮想通貨ドージコイン(DOGE)、1日で3.5倍の急騰劇 背景は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ドージコイン高騰

暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)が急騰。前日比+260%と1日で3.5倍を超える騰落率を記録している。

出典:Tradingview

昨日の13時ごろより価格が上昇基調に転じ、一時0.0475ドルにまで高騰。過去最高値を更新した。

なぜドージコインが突然ここまでの急騰したのか。

背景には現在話題となった「ゲームストップ」の株価急騰やRedditの投資フォーラム「wallstreetbets」などが指摘されている。

SNSの発信力が追い風に

米ゲームソフト小売大手「ゲームストップ」の株価(GME)が、年初来リターン1700%超と記録的な急騰を記録。その高騰劇を作り出した一因が、ソーシャルニュースサイトRedditの投資フォーラム「wallstreetbets」(以下WSBと表記)に集う個人投資家の一団であったことは、大きな話題をよんだ。

同社株に空売り攻勢を仕掛けていたウォール街のトレーダーやヘッジファンドに挑戦する形で、同社株を一定の価格で購入する権利(コールオプション)などを駆使して大量の買いを入れたことを受け、ファンド側のヘッジ買いを誘発。未曾有のショートスクイーズとされる前代未聞の踏み上げ相場へと繋がった。

最終的に、ヘッジファンド運用会社Melvin Capital Managementが、27億5000ドル(約2860億円)の救済資金措置を受けるなど、ウォール街の機関投資家に数十億ドル規模の損失をもたらす結果へと発展。市場の異様な乱高下を受けた米SECが市場を監視するなど、規制当局などが介入する姿勢を見せている。Redditは公式にWSBのフォーラムへの投稿を制限するなどの措置を講じた。

DOGEにスポットライトが当たったのも、この「ゲームストップ」の事例に関連性がある。

個人投資家を中心としたアルト市場がある仮想通貨市場では、コミュニティがWSBの行動を支持する意見が広がり、「ウォール街金融に対抗する」などのコメントが溢れた。

仮想通貨DOGEについては、WSBフォーラムの関係者@wsbmobのハンドルネームを模倣したパロディアカウント「@WSBChairman」が、ビットコインやドージコインについてツイートで発信し、「ドージコインは1ドルになったことあるのか」などと投稿。8000いいねを超える大きく反響を得ている。

パロディアカウントとはいえ、仮想通貨コミュニティも元々はウォール街金融に対抗し、非中央集権的金融システムを普及させるなどの理由で発足したことから、この個人投資家らの活動を擁護する声は多く見られた格好だ。

GME株暴騰後は、米証券取引委員会(SEC)から、「市場のボラティリティに関する共同声明」の緊急声明が出され、米投資アプリRobinhoodも突如GME株の購入を停止したが、次の銘柄を探すコミュニティのやりとりの中で、ドージコインなどの銘柄を買うことや、GMEやAMCのトークン化株を取引できるFTXなどを利用するよう薦めることが散見された。

また、もう一つの共通点として挙がっているのが、テスラのElon Musk CEOの発言だ。GMEに言及したElon Musk氏の発言を受け、度々言及するDOGEが紐付けられた。発言の影響力は高く、市場流動性の低いアルトコインなどでは、発言に対して価格が反応する事例が見受けられている。

なお、Robinhoodの取引停止については、コミュニティや有識者たちから個人投資家による株購入を制限することに動いたことを受け強く非難する声も挙がっている。米連邦議会の金融委員会の議員らもRobinhoodの行動を疑問視し、公聴会を行う意向を示している。(以下Ocasio-Cortez議員のツイート)

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