NFT氷河期か
ナイキ傘下のNFTプロジェクトであるRTFKTは、3日に2025年1月末までに事業を完全に停止すると発表した。RTFKT(「アーティファクト」)は、「デジタルシューズ」の概念を実現しようとしたプロジェクトとして知られている。
RTFKTは「RTFKT operations(RTFKT事業)の段階的停止を発表する」と声明で述べており、また「この先駆的な遺産を称え守るため、RTFKTの旅程を定義した画期的な取り組みを紹介するウェブサイトを立ち上げる」と説明している。
2020年、NFTやメタバースの黎明期に立ち上げられたRTFKTは、ブランドとのコラボレーションやデザイナーとの共同プロジェクトなどで急成長を遂げた。しかし、コロナパンデミックによって人々がバーチャルな空間に没頭していた時期は過ぎ去り、現実世界への関心が高まっている。
ナイキはメタバース進出の一環としてRTFKTを買収したが、最近では売上の減少に直面しており、RTFKTのロゴをNikeブランドから削除するなど、その影響が表れている。
RTFKTは総計約75億円の収益を上げ、その大半がアバターNFTであるCloneXなどの人気NFTから生み出されていた。しかし、こうした実績も、デジタルとリアルの融合を目指したRTFKTのビジョンを完全に実現するには至らなかったようだ。
NFTセクターは近年低迷しているが、先週からBAYCやPudgy PenguinsといったトップNFTのフロア価格は大幅に上昇していた。
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