はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

【確定申告特集5】仮想通貨の税金・確定申告に関するよくある疑問まとめ|Aerial Partners寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

仮想通貨の税金・確定申告に関するよくある疑問まとめ

導入

仮想通貨税務に関する情報はまだまだ少ないため、分からないことが多いて不安に感じている方も少なくないかと思います。

今回は、仮想通貨の損益計算サービス「Gtax」を提供する株式会社Aerial Partnersに日々寄せられるお問い合わせの中から、仮想通貨投資家が抱える税金・確定申告に関する疑問を紹介・解説していきます。

確定申告が必要になるのは、取引所などから出金して銀行に振り込まれた日本円が20万円以上ということですか?

「取引所から出金して銀行に振り込まれた日本円が20万円以上」ではなく、仮想通貨の売買などの損益発生タイミングにおいて発生した所得が20万円以上の場合に、確定申告が必要になる可能性があります。

仮想通貨の取引では、通貨を売却した時、BTCでアルトコインを購入するといった仮想通貨同士の交換をした時、ボーナスを受け取った時など様々なタイミングで利益(所得)が発生します。

損益の発生するタイミングについて詳しくは以下を確認してください。

【確定申告特集②】課税の対象となる利益はいつ発生する?損益発生のタイミングについて

海外取引所メインに取引しているのですが、現地で税金がかかるのでしょうか?

海外取引所をメインで使用していて、利益が発生している場合でも、日本の居住者の場合は日本の税制に従って課税されます。

「日本の居住者」の定義については以下を確認してください。

国税庁:居住者・非居住者の判定

取引所が閉鎖して通貨を取り出せなくなりました。税金はどうなりますか?

仮想通貨取引所の閉鎖や、送金の際のアドレス間違いで仮想通貨を紛失(いわゆるGOX)してしまった場合の税務上の取り扱いについては、まだルールが決まっていない状況です。

失った通貨を損失として計上できれば、利益と相殺して税額を低く抑えることができるため、損失としたい方が多いかと思います。

しかし、取引所の閉鎖については、再度サービスを開始する可能性があること、送金間違いでは、本当にアドレスを間違えて送金したことを証明することが難しいなどの理由があるため、一般的には失った通貨を損失とすることは難しいと言われています。

仮想通貨を紛失してしまった場合の取り扱いについては、税務署または税理士に相談してください。

会社員なのですが、確定申告をすると副業として会社にばれますか?

副業などで会社の給与とは別に所得があることが会社に知られる要因は「住民税」にあります。住民税は確定申告書をもとに、市区町村が納めるべき金額を計算します。

給与所得に加え、副業分を含めた所得に対する住民税額を市区町村の役所が会社に通知するため、住民税額が予測していたものより多いと、その従業員は副業していると推測される可能性があります。

仮想通貨取引で所得があることを会社に知られたくない場合は、確定申告書の「住民税に関する事項」にて、「自分で納付」を選択しましょう。そうすると仮想通貨による所得に関する住民税の通知が自宅に届くので、その分は自分で納付することになります。

確定申告をしなかったらどうなる?

確定申告が必要にも関わらず、申告を行わなかった、または遅れて確定申告を行った場合には、加算税・延滞税といったペナルティが用意されています。また、悪気なく確定申告をするのを忘れていた(申告が必要と知らなかった)場合でも、加算税が課され、通常より大きな税率が課されます。

仮想通貨の特性から、申告しなくてもばれないだろうと考えている方もいますが、最近では仮想通貨投資家に税務調査が入り、申告漏れを指摘される事例が増えてきています。

仮想通貨に限らず、納税は国民の義務なので確定申告はしっかりと行いましょう。

まとめ

よくある疑問について解説してきましたが、まだまだ分からないことが多いと思います。損益計算に関しては専門的な知識がなくても計算できる「Gtax」等の便利なサービスを活用する、確定申告や個別の税務についての疑問は税務署や税理士に相談することで解決できます。

確定申告期が1ヶ月延長されましたが、余裕をもって2月中には動き始めることをおすすめします。

仮想通貨の損益計算サービス「Gtax」の詳細はこちら

https://crypto-city.net

寄稿者:藤村 大生

公認会計士・税理士

株式会社Aerial partners ビジネス開発部長

監査法人でデューデリジェンス、原価計算導入コンサルなどの業務を中心に従事。 また、証券会社の監査チームの主査として、分別管理に関する検証業務も行う。暗号資産事業者に対する経理支援を行っており、暗号資産会計・税務の知見に明るい。

企業情報

企業名:株式会社Aerial Partners

設立:2016年12月27日

代表者名:沼澤 健人

グループ会社:Aerial法律事務所/Atlas Accounting/税理士法人堀口会計

運営サービス:Gtax(ジータックス)、Guardian(ガーディアン)

事業概要:仮想通貨損益の自動計算ソフト『Gtax』、税理士紹介&仮想通貨取引の損益計算サービス『Guardian』などの開発

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/01 日曜日
13:01
今週の主要仮想通貨材料まとめ レイヤー1銘柄の年初来上昇率・アバランチ大型テストネットなど
暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ 前週比の騰落率(11/24〜11/30) ビットコイン(BTC):$97,417ドル -1.9% イーサリアム(ETH):3,595ドル +9…
11:31
1400万円台で推移のビットコイン、この先は激しい上下の値動きに注意|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、1400万円台で推移する今週のビットコイン(BTC)相場を分析。10万ドルの壁を突破できれば、FOMOによって相場が走ると想定するも、CMEのビットコイン先物では7.8万ドル〜8万ドルの間に窓が開いている点にも言及した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|XRPやSOLOなどの価格高騰に高い関心
今週は、仮想通貨XRPやSOLOなどの価格高騰、ビットコイン売却観測に対するマイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長の対応、ビットコイン長期保有者の売却に関するニュースが最も関心を集めた。
11/30 土曜日
20:10
ビットコインは今後どうなる?2025年に向けた注目点、価格予測
ビットコインは2024年初から高騰して1400万円を突破し10万ドルに迫る。トランプ大統領の返り咲きと政権交代、ETF上場、FRBの金融緩和という3つの大きな変化を背景に、主要金融機関は2025年の価格予測を公開。機関投資家の参入と半減期後の需給動向から、今後の展望を徹底解説します。
13:35
米FRB利下げが仮想通貨・株式市場に与える影響は? バイナンスリサーチ分析
バイナンスリサーチが、FRBの利下げがビットコインなど仮想通貨や株式市場に与える影響を分析するレポートを発表した。
11:45
フランス高級デパートが仮想通貨決済を導入、バイナンスペイなどと提携
フランスの高級デパート「プランタン」は今週、欧州初の事例として仮想通貨決済を導入することを発表した。
10:50
ロシア、仮想通貨マイニングに課税制度を導入 プーチン大統領が法律に署名
ロシアで仮想通貨マイニング収益への課税を規定する法律が成立した。ロシアは国際取引での仮想通貨決済も限定的に解禁している。
10:10
承認間近か、リップルのステーブルコイン「RLUSD」 ニューヨークで
FOXビジネスの29日の報道によれば、米ニューヨーク州の金融規制当局が、リップル社の新しいステーブルコイン「RLUSD」を承認する可能性が高まっている。ニューヨーク州金融サービス局は、12月4日を目処にRLUSDを承認する見込みだという。
09:25
「今日のミームは明日のETFになる」ドージコイン現物ETFの実現可能性は? アナリストが見解
ドージコインは元々ジョークとして始まったが、現在では時価総額約620億ドルの第7位の仮想通貨に成長。アメリカの新政権の動きや仮想通貨規制の進展を背景に、ドージコインETF承認への期待が高まる中、ウォール街の反応や今後の展望を探る。
08:20
9.2億円で落札したバナナのアート、トロンのサン氏が試食
仮想通貨トロンの創設者であるジャスティン・サン氏が、ダクトテープで壁に貼り付けられたバナナという概念的なアート作品「コメディアン」を9.2億円で落札し、世界中から注目を集めた。
07:40
Hyperliquid、早期ユーザーにエアドロップ実施
L1ブロックチェーンやDEXを提供するHyperliquidは、仮想通貨HYPEのエアドロップを実施。Hyperliquidは公平な金融システムの構築を目指すプロジェクトである。
07:05
400回以上の死亡宣言を乗り越えたビットコイン、10万ドルに向かって反発
仮想通貨ビットコインは400回以上「死亡」宣告されながらも、驚くべき復活と成長を遂げている。単なる通貨や投資手段を超えた存在となり、従来の金融システムに挑戦する技術として認識されつつある。
06:30
仮想通貨XRP、17%以上の上昇 現物ETF実現とリップル裁判取り下げへの期待が背景
仮想通貨XRPが30日、2021年5月以来の高値を記録した。最近のXRPの価格続伸は、現物ETFの可能性と米証券取引委員会の今後の変化への期待に支えられている模様だ。
11/29 金曜日
18:00
メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換、便利機能を図解で簡単に
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
14:30
「ステーブルコインは最初のキラーアプリ」=スタンダード・チャータード銀レポート
英大手スタンダード・チャータード銀行は、Zodia Marketsと共同執筆したステーブルコインに関するレポートで、近年、仮想通貨取引以外の用途にステーブルコインが使用されるケースが顕著に増加しており、「仮想通貨初のキラーアプリ」となる可能性が高いと指摘した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧