第3位は何銘柄か
米最大手暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン持株会社のデジタル・カレンシー・グループ(DCG)社の保有する銘柄ランキングが明らかになった。
同社のBarry Silbert CEOが8日にツイッターで上位5の銘柄ランキングを明かしている。1位がビットコイン(BTC)で2位がイーサリアム(ETH)。3位については現在投資家の関心度が高まりつつあるL1ブロックチェーンのニア(NEAR)だという。
なお、4位のジーキャッシュ(ZEC)と5位のホリゼン(ZEN)はゼロ知識証明というプライバシーの強化技術を利用する銘柄だ。ZECやETHなどへの大型投資は以前から行ってきたもので、NEARのほうはポートフォリオの新規銘柄として上位に上がってきたと見られる。
Time for the big reveal…
— Barry Silbert (@BarrySilbert) April 7, 2022
DCG's new third largest crypto holding is… $NEAR
1) $BTC
2) $ETH
3) $NEAR
4) $ZEC
5) $ZEN https://t.co/PbQ5BoEpC3
ゼロ知識証明とは
ゼロ知識証明とは、証明(Proof)プロトコルの一種であり、証明者が「自身の主張は真実である」以外の情報を検証者に開示することなく、その主張が「真実である」と証明するメカニズム。
▶️仮想通貨用語集
DCG社は2015年設立の大手仮想通貨系企業の持株会社。グレースケールやコインデスク、ジェネシス社などの親会社として機能しており、傘下企業は累計1,000名以上の従業員を誇る。21年の11月に、1.1兆円の評価額としてソフトバンクのVision Fund 2とLatin America Fundなどから800億円を調達。
関連:ソフトバンクなどが主導、米最大手仮想通貨投資企業DCGの800億円私募
また、大手取引所のコインベースや日本取引所bitFlyer、メタバースのDECENTRALAND(MANA)を含む、様々な業界関連企業やプロジェクトに出資。最近では、NEARを基盤とするDeFiプロトコルBastionの資金調達ラウンドにも参加している。
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資金が集まるNEARエコシステム
現在、NEARブロックチェーンのエコシステムへの機関投資家の資金注入が目立つ。
Near Protocolは6日に、430億円規模の資金調達を実施したことが報じられた。今年の1月にも約170億円を調達し、エコシステムの分散化を加速させようとしている。
関連:Near Protocol、430億円調達 FTXベンチャーズなどが参加
また、NEAR基盤の分散型取引所「Trisolaris(トリソラリス)」が4日、戦略的ラウンドで約5.5億円を調達した事例もある。どれも大手VCが参加している案件で、a16zやThree Arrows Capital、DCGやJump Capital傘下のJump Crypto、Tiger Global、FTX Ventures、ParaFi Capitalなどが名を連ねている。