ガス代高騰
仮想通貨イーサリアムのレイヤー2ネットワークであるArbitrum(アービトラム)は日本時間22:29〜23:57の間ネットワーク障害を受けて局部的にオフラインになっていた。
The Arbitrum One sequencer is up and running after a temporary outage starting at 10:29 AM EST and resuming at 11:57 AM EST.
— Arbitrum (💙,🧡) (@arbitrum) December 15, 2023
The team is actively investigating, but we can confirm that a sustained surge of inscriptions triggered the sequencer to stop relaying transactions…
ネットワーク障害の間、Arbitrumのシーケンサー(バリデータのような機能)が稼働停止したり各ブロックで2つのトランザクションしか処理していなかったようだ。
また、ガス代手数料が急騰し一時100ドルを超える場面も見受けられた。Arbitrumの手数料は通常0.1〜0.3ドル前後の低価格だった。
ネットワークは現在復旧しつつあるが、手数料は未だイーサリアムメインネットより高い状態だ。
NEW: @arbitrum GAS FEES ARE RECOVERING BUT APPEAR TO CONTINUE BEING HIGHER THAN @ethereum'S – AS @arbitrum ONE SEQUENCER RESUMES RUNNING FOLLOWING AN OUTAGE TRIGGERED BY A "SUSTAINED SURGE OF INSCRIPTIONS" pic.twitter.com/4Uvw37Flq8
— DEGEN NEWS 🗞️ (@DegenerateNews) December 15, 2023
その原因は
ネットワーク障害の原因について、Arbitrum公式は「チームは現在調査中だがが、持続的に急増したインスクリプション(碑文)が引き金となり、シーケンサーがトランザクションを適切に中継しなくなったことを確認できた」と伝えている。
インスクリプションとは、ビットコインのOrdinalプロトコルから始まったムーブメントで、NFTの画像やテキストなどのデータを直接ブロックチェーンに記録する新たな仕組みで、ガス代の高騰やトラフィックの急増を引き起こしうると、ビットコインやイーサリアム、ソラナなどの一部のコミュニティメンバーから懸念されてきた。
実際、今回のネットワーク障害の原因が公式に確認される前に、多くのツイッター(X)ユーザーはインスクリプション関連のトラフィックがArbitrumをダウンさせた可能性に不満を表明し、この技術が余計なコストをかけて実用的な機能を果たしていないと指摘していた。
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CoinPost公式アプリ(1.7.15)がiOS,Androidでリリースされました
— CoinPost(仮想通貨メディア) (@coin_post) November 15, 2023
・iOS17対応
・アプリ内WebViewの表示改善
・通知タップ時の挙動改善
など… pic.twitter.com/Y8dikLRBe7