Stripe、ステーブルコイン決済事業に進出か
米オンライン決済大手Stripeが、ステーブルコイン決済機能の提供会社Bridgeを11億ドル(約1640億円)で買収する契約を結んだ可能性が高い。この情報は、TechCrunch創設者のMichael Arrington氏が21日、自身のX(旧Twitter)で明らかにした。
This deal is done. $1.1b https://t.co/J7ppK4uHw0
— Michael Arrington 🏴☠️ (@arrington) October 20, 2024
Bridgeは、企業向けにステーブルコイン決済導入ソフトウェアを提供している。Forbesによると同社は以前、投資家から5800万ドルを調達し、評価額は2億ドルだった。
今回の11億ドルという買収額は、ステーブルコイン決済技術の重要性と大手企業がこの分野に積極的に投資している現状を反映する形で、評価額の大幅な上昇を意味している。
一方、Stripe社は2021年の時点で950億ドル以上の評価額を有していた。2022年3月に仮想通貨ビジネスへの対応を開始しており、180カ国でVisa等のカードによる仮想通貨購入を可能にした。また、NFT電子市場での取引や「Stripe Identity」による本人認証システムにも対応している。
今年4月には、イーサリアム、ソラナ、ポリゴン上でステーブルコイン(USDC)を介した米国企業向けの仮想通貨決済を再開した。さらに6月には、CoinbaseのBase Layer 2ネットワークを自社の決済製品に組み込む提携を行っている。
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ステーブルコインとは
ステーブルコインは法定通貨の価値に連動する仮想通貨で、デジタル決済の利便性や分散型金融(DeFi)での運用手段として近年注目を集めている。最大のステーブルコインであるUSDTを発行するテザー社は、2024年第2四半期の財務報告で、今年上半期の純利益が過去最高の52億ドルに達したことを明らかにしている。
テザー社の主な収益源は準備資産としての米国債運用であり、第2四半期における同社の米国債保有額は過去最高の976億ドル(約13.9兆円)に達している。これにより、テザー社は世界の米国債保有ランキングで18位につけ、ドイツ、アラブ首長国連邦、オーストラリアを上回る規模となっている。