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ビットコイン一時70万円幅続落、背景と今後の見通し|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨マーケットレポート(1/9 AM7時)

暗号資産(仮想通貨)市場は続落の展開を見せた。ビットコイン(BTC)は24時間比で一時70万円幅を超える大幅下落となり、ドルベースでも一時9万2ドル付近まで下落した。この急落の背景には、FOMC議事録の公開を控えた警戒感や、米長期金利の上昇への懸念が挙げられる。しかし、FOMC議事録公開という重要イベントが通過し、米長期金利が低下に転じると、ビットコインは9万5千ドル付近まで反発する展開となった。

出典:Tradingview

1月8〜9日相場状況

ビットコインの現物の成行売買状況を見ると、FOMC議事録公開までは現物およびデリバティブ市場ともに売りが優勢であった。しかし、議事録公開後には現物を中心に買いが入っている(下画像赤枠)。

一方、オプション市場の動向を分析すると、プットコールレシオ(PCR)の上昇が見られる(下画像黄色矢印)。この指標の上昇は、オプション市場の参加者の投資家心理が悪化していることを示唆している。特に、直近の米金利上昇がビットコイン価格に対してネガティブな影響を与えると市場が捉えている可能性がある。

現状分析(1/9日AM7時)

ビットコインやイーサリアムの、アクティブOIは大幅に減少している。このことから、デリバティブ市場に起因する売りの連鎖が発生するリスクは限定的であると考えられる(下画像赤枠)。

しかし、1月10日には米国の雇用統計の発表が控えており、市場は引き続き指標発表への警戒感を強めている。この先、米経済指標が市場に与える影響を注視する必要がある。特に、雇用統計の結果次第では金利見通しが変化し、それが再び暗号資産市場に波及する可能性が高い。

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今後の重要な日程

  • 1/10日 米雇用統計
  • 1/11日 米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 01月

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
クリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

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