5つのブロックチェーンに対応
株式会社カイカフィナンシャルホールディングス(以下カイカフィナンシャル)は21日、ブロックチェーンゲーム専門NFT(非代替性トークン)マーケットプレイス「Zaif INO」の提供を、近日中に開始することを発表した。
同社の親会社であるCAICA DIGITALは日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)やブロックチェーン推進協会(BCCC)の加盟メンバー。国内暗号資産(仮想通貨)取引所Zaifを運営するZaif社を連結子会社としている。
「Zaif INO」は、NFTの一次販売に特化したNFTマーケットプレイス。マルチチェーンにも対応し、新規NFTプロジェクトの立上げやスケールアップさせるタイミングで活用できるサービスになることが目標。
NFTの出品には事前審査が必要となり、これによって販売作品のクオリティが維持される形。購入するタイミングで「毎回ランダムにNFTが選ばれる仕組み」の機能も存在する。
リリース時点での対応ブロックチェーンは、以下の5種類。カイカフィナンシャルは、将来的にはパブリックチェーンを活用することにより、海外のブロックチェーンゲーム・GameFi企業との連携も視野に入れていると説明した。
- イーサリアム(ETH)
- ポリゴン(MATIC)
- BNBチェーン
- アバランチ(AVAX)
- Astar NetWork(ASTR)
同マーケットプレイスでは、Zaifブランドを活用したマーケティング活動も行われる予定。 様々なWeb3企業とのコラボレーションも計画されている。
NFTとは
NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。
▶️仮想通貨用語集
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NFTの実用性が重視される傾向
NFT領域は現在、世界的に取引高が大きく減少している。市場分析会社NonFungible.comは、2022年第3四半期(6月〜9月)の取引高は、約2,377億円(16億ドル)で第2四半期から77%減少したと報告した。
一方、アクティブなウォレット数から見たコミュニティの規模は117万3,650で17%の減少に留まった。また取引量は四半期で1,000万件を上回っていることから、レポートは活発なコミュニティ活動が継続していると評価。投機的な動きが後退し、その代わりにトークンの有用性がより重視されつつあると取りまとめた。
なお、大手企業による同領域への参入は依然として続いており、2022年第3四半期には、高級ジュエリーメーカーのティファニーや、スターバックスなどが参画している。また国内の大手仮想通貨取引所コインチェックは14日、独自のNFT発行を計画していることを明かした。
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