Mythical Games、ポルカドットに移行
ブロックチェーンゲーム開発企業Mythical Gamesは26日、イーサリアム(ETH)からポルカドット(DOT)のエコシステムに移行すると発表した。また、同日にゲームタイトル「NFL Rivals(NFLライバルズ)」を世界的にリリース。ユーザーは、AppleとAndroidのモバイル機器からダウンロードできる。
Mythical Game is proud to partner with @Polkadot as we move to scale the future of blockchain-powered gaming, starting with @PlayNFLRivals. https://t.co/gVvk52ggmr
— Mythical Games (@playmythical) April 26, 2023
Mythical Gamesのジョン・リンデン創設者兼CEOは、ポルカドットに移行する理由を次のように説明した。
イーサリアムのエコシステムから離れることを決めたのは、L2ロールアップ技術を使っても取引速度が比較的遅い問題があり、今年の新作ゲームにともなう当社のスケーリング(規模拡張)計画の妨げになるためだ。
それに加えて、長期的にゲーム参加者が増えていくにともなって堅牢になり、他のゲームパートナー企業との相互運用性もあるような、セキュリティと運営のインフラを構築することが重要である。
こうした課題を念頭に置いて移行先のブロックチェーンを検討したところ、イノベーション、セキュリティ、ガバナンスなどに優れたポルカドットが選ばれたと続けている。
Mythical Gamesは、同社関連のエコシステム「Mythos」エコシステムのパートナー企業がアクセスできるプラットフォーム「Superchain」をポルカドット上で立ち上げる計画だ。
パートナー企業やゲームプロジェクトは、相互運用性や接続性を犠牲にすることなく、このプラットフォームにアクセスし、ポルカドットの技術やコミュニティを活用することができるとしている。
また、Mythical Games参入により、ポルカドットも利用者増加などが期待されるところだ。
Mythical Gamesのエコシステムでは、月間300万件以上のデジタル資産取引が行われており、独自トークン「MYTH」をゲーム取引に利用するアクティブウォレットの数は1日に120万以上とされている。
ポルカドットとは
インターオペラビリティ(相互運用性)に重点を置いたプロジェクト及びエコシステム。DOTはネットワークのネイティブトークン。メインチェーンである「リレーチェーン(Relay Chain)」、および「パラチェーン(Parachain)」と呼ばれるシャードチェーンを中心とした独自のネットワーク構造により、高度な相互運用性およびスケーラビリティを有している。
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「NFLライバルズ」を正式リリース
「NFL Rivals」は、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)をモチーフにしたゲームだ。プレイヤーがマネージャーとなってオリジナルチームを率いるゲームであり、合計32チームと所属選手がNFT(非代替性トークン)として表わされ、育成した選手をトレードすることも可能となる。
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ジョン・リンデンCEOは、「NFL Rivals」が米国で最も人気のあるスポーツであるプロフットボールを題材としていることもあり、モバイルゲームという高収益市場で成功を収めることができると強気の見方を示している。
プレイヤーは、2023年中に「1,000万人以上」になると予想する格好だ。
プレイヤーは、ゲームに登録した日からすぐにデジタルウォレットを保有できるため、NFT経済圏にも、新たな参加者が生まれると見込んでいる。
リンデン氏は、「NFL Rivals」のテストローンチ時には、約15万人のゲーマーが集まり、約40%が初回プレイ後に再びゲームをプレイしたと話した。