Pepe (PEPE)の概要
2024年上半期のミームコインブームで人気を集め高騰したPepeは、23年4月にイーサリアム(ETH)上で発行されたミームコインです。
PEPEの作成者は匿名であるにもかかわらず、2023年の4月下旬から5月にかけて 5,000% 以上上昇し、瞬く間に時価総額が16億ドルに拡大。初期の保有者から億万長者を生み出し、短期間で強力なコミュニティを形成しました。
Pepeは認知度の高いインターネットミームとの結びつきと、コミュニティ・エンゲージメントへの重点が、その人気を牽引し続けています。
2024年6月20日までにその時価総額は約7410億円に達しています。PePeはミームコイン市場でトップ3に躍り出ており、仮想通貨市場全体では23位にランクしています。
この記事でわかること
PEPEへの投資に
Pepeの特徴
Pepeは、アメリカのコミックアーティストMatt Furieが描いたキャラクター「カエルのぺぺ(Pepe the frog)」に敬意を表しているものの、直接的な関係はありません。
Pepeは、メールが来ない、人生の道を誤ったといった悲しい状況を表すインターネットミームとして人気を博しましたが、作者の意図した「平和なカエル野郎」というイメージとは裏腹に、オルタナ右翼の象徴としても使われるようになりました。
公式サイトでは、「PEPEはミームコインであり、本質的な価値や金銭的リターンは期待できない。正式なチームもロードマップもない。このコインは娯楽目的のみで、全く役に立たない」と明記されています。
こうした記述の真上にマインド面のロードマップが掲載されているなど、このプロジェクトはまさにジョークとユーモアの中に存在しています。
発行経緯と公平なシステム
Pepeはプレセールを行わず、公開前に特定の投資家に告知することなくひっそりとローンチされました。
流通コインはすべて流動性プールで提供され、そのLPトークンがバーンされることで開発者の権限が放棄されました。開発者が後から設定内容を変更することができなくなり、公平性が確保されています。
供給の93.1%がすでに市場に流通
CoinmarketCapによって検証されたPepeの総供給量は420兆6900億トークンで、流通供給量は391兆7900億トークン(全体の約93%)です。
流通コインはすべて流動性プールで提供され、残りの6.9%は取引所上場、ブリッジ、その他の将来の支出目的のためにマルチシグウォレットに割り当てられています。
このウォレットは「pepecexwallet.eth」というENS名で簡単に追跡できるため、投資家はトークンの動きを透明性を持って監視することができ、組織への信頼不要(トラストレス)な状況となっています。
バーンとステーキング
全取引手数料の1%が引き出し不可能なウォレットアドレスに送られる「バーン(燃焼)」を採用しています。PEPEの最大供給量は420兆に上りますが、バーンにより、希少性を高めることを狙いとしています。
また、Pepeは、長期間のステーキング(ロックアップ)参加者に報酬を与える再分配システムを設けています。このインセンティブにより、ホルダーに対するコミットメントの持続性を高めています。
PEPEへの投資に
Pepeの価格推移・直近の動向
- 23年10月:6.9兆PEPE(約9億円相当)のトークンバーン
- 23年12月:セキュリティ監査完了(Certik)
- 24年3月:11か月ぶりに過去最高値突破
- 24年4月:米国の仮想通貨取引所Coinbaseが、Pepeの永久先物取引を開始
- 24年5月:米投資会社VanEckの「ミームコイン指数」に含まれる。指数はミームコイン市場の動向を把握し、投資機会を活用するためのツールとして提供される。
PEPEへの投資に
Pepecoinとの違い
仮想通貨に詳しい方々の中には、Pepeの歴史はもっと以前から始まっているのではないかと思う方もいるでしょう。
実際、ドージコインとほぼ同じ時期の2016年から存在するPepeCoin(PEPECOIN)があり、トレーダーの間では、PepeCoinが急騰するとアルトコイン相場全体が上がり出す指標とされていました。
直近のミームコインブームで注目されているのは、それとは別の2023年に発行されたPepe(PEPE)です。
2017年にXで、イーサリアムの創設者Vitalik Buterin氏がPepeCoinを引用して投稿しています。
Before or after the Enterprise PepeCoin Alliance?
— vitalik.eth (@VitalikButerin) March 15, 2017
「企業向けのイーサリアムクラシックの連盟や協力組織の設立はいつか?」という質問者に対して、
PepeCoinの企業向け連盟設立の先か後じゃないか?
と皮肉を込めたユーモアで返信しました。これは、PepeCoinが当時すでに業界内で知られていたことを示すエピソードです。
Pepeの買い方
Pepeは2024年11月、国内の取引所ビットポイントに初上場を果たしました。
ビットポイントはSBIグループの完全子会社である株式会社ビットポイントジャパンによって運営されています。同社は、暗号資産の売買手数料、即時入金手数料、暗号資産の入出金手数料、ステーキング手数料が全て無料であり、初心者でも安心して利用できる環境を提供しています。
ミームコイン投資のメリットとリスク
ミームコインは参入障壁が低く、少額の投資で大きな利益を期待する投資家が参加しやすいです。
また、情熱的なコミュニティがあり、文化現象への参加やアイデアへの支持を示す手段としても投資されています。
さらに、価値は投機とFOMO(見逃しの恐怖)によって大きく影響され、価格が上昇すると投資家が急いで市場に参入し、価格がさらに上がることがあります。
ただし、ミームトークンへの投資には高いボラティリティというリスクがあります。価格が急速に変動し、短期間で大きな利益と損失をもたらす可能性があります。価格の変動は市場センチメントやソーシャルメディアのトレンドに影響されやすく、予測が難しいです。
また、多くのミームコインは規制がほとんどなく、詐欺や市場操作のリスクが高いです。
投資家はこれらのリスクを理解し、慎重に投資する必要があります。
PEPEへの投資に
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