今週の銘柄材料情報
前週比騰落率(6/22〜6/28)
時価総額上位の銘柄を中心に過去1週間の材料をまとめた。
ビットコイン(BTC)
今週、ドイツおよび米政府当局によるビットコインの売りが相場に影響を及ぼした。
米国政府が26日に3,940 BTCを取引所へ送金し、ドイツ政府も同じ日に250 BTCを取引所口座へ入金したことがオンチェーンデータで特定された。米政府による売却は4月以来のもので、ドイツ政府は先週から売り続けていると見られている。
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ソラナ(SOL)
ソラナは今週、「Blinks=ブロックチェーンリンクス」という大型な機能導入を実施した。Web2ユーザーへの大規模なオンボーディングが期待される。
ユーザーはこの新機能(X投稿)で、閲覧しているX(ツイッター)のPCブラウザページにいながら、ソラナ上の取引やステーキング、投票、投げ銭、寄付、NFTミントなどのリンクへ接続し、トランザクションをその場で行うことができる。
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Xではスキャムやフィッシング目的の投稿が多い中、ユーザー保護策として、Blinksを開発した「Dialect」に登録されたWebサイトのみXの投稿に表示される。最初はジュピター、ヘリウム、トリュフ、ファントム(Phantom)、バックパック(Backpack)、テンサー(Tensor)など、ホワイトリストに登録されたドメインに限定されている。
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また、大手資産運用会社VanEckが27日夜に米国初となるソラナの現物ETF「VanEck Solana Trust」の申請書をSECに提出したことが反響を呼んだ。
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イーサリアム(ETH)
イーサリアムに関しては、米国の証券取引所に上場するための現物ETF申請が、来週7月4日(独立記念日)までに承認される可能性が浮上した。
現時点では、取引所側からの登録である19b-4書類申請は5月末にすでに承認済みだったが、実際に取引開始のためのS-1登録承認が追加で必要な情勢にある。
進捗に関して、ゲーリー・ゲンスラー SEC委員長は今週25日のイベントで、審査プロセスについて手続きは順調に進んでいると言及していた。
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アバランチ(AVAX)
アバランチチェーンでは、先週のコナミ提携に続き、大型コラボが発表された。
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新たに採用されたのは、人気漫画・アニメ『Solo Leveling(日本語名:俺だけレベルアップな件)』で、IP(知的財産)を扱うWeb3ソーシャルプロトコル「Otherworld」がデジタルコレクティブルプラットフォーム「Solo Leveling:Unlimited(SL:U)」をローンチ。
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SL:Uはアバランチの技術を使用して開発されており、OtherworldはカスタマイズしたL1ブロックチェーンを構築している。ガス代なしでNFTの取引が行えるようにするなどして、仮想通貨に精通していないユーザーでも使えるようにすることを目指している。
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トン(TON)
テレグラム関連のブロックチェーンTON(The Open Network)はDeFi上の採用が加速している。
最新データによると、TON上で流通するステーブルコインUSDTは5億を超えている。
TON側は公式テレグラムチャンネルで、「テキストメッセージを送るのと同じくらい簡単に、デジタルドルをどこでも誰にでも送ることができる能力は、TON版USDTを際立たせる実用的で現実的なユースケースだ」と述べている。
TONはテレグラム口座に接続するウォレットへのアクセスし安さや処理速度の速さで多くの既存テレグラムユーザーを獲得し、6月初めには6億ドルのTVL(DeFi上の預かり資産総額)に達して現在6.7億ドルに増えている。
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エアドロップ情報:ブラスト(Blast)
今週は、ブラスト(Blast)の大型エアドロップがあった。
イーサリアム・レイヤー2のブラストは26日23時よりトークンエアドロップ(配布)を実施開始。トークン総発行数の17%をコミュニティユーザーへ付与している。
また、Blastの取引所上場が行われ、Bybitやコインベース、韓国アップビットなど多くの取引所へ上場した。現在の完全希薄化後時価総額(FDV)は26億ドル(4,100億円)に相当する。
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また、先週実施されたばかりのZKsync(ZK)のエアドロップを含む直近のレイヤー2仮想通貨配布アロケーションの比較(コミュニティ向けの配布)では、ZKsyncが67%でトップ、Blastが50%。Manta Networkが36%、そしてStarknetは最も少なく18%を割り当てている。
一方、個人投資家やトレーダーが注目するプライベート投資家(シード投資家など)への配布量に関しては、Starknetが31%でトップ、次がBlastで26%。そして、Manta Networkが18%、ZKsyncが16%と続く。
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