マレーシア政府と覚書(MoU)締結
OpenAIの創設者であるサム・アルトマン氏が立ち上げた仮想通貨プロジェクト「ワールドコイン」は、マレーシアで同国民をオーブ(虹彩認証端末)で認証し、ワールドIDを付与できるようになった。
16日の公式ブログによると、ワールドコイン財団と開発組織であるツールズ・フォー・ヒューマニティ(Tools for Humanity)は、マレーシア政府に属する応用研究開発部門(MIMOS Berhad)と、ワールドコイン技術を同国のデジタルインフラに統合するためのMoU(覚書)を締結した。
この覚書の一環として、マレーシアでのワールドコインの新規事業は、オーブを使用した個人の人間性認証へのアクセスを提供することが可能になった。
また、オーブ端末を共同で製造する可能性についても検討している。
オーブで虹彩スキャンに同意し、人間性を証明した個人にはワールドIDが割り当てられる。ワールドIDを持つユーザーには、仮想通貨WLDトークンが定期的にインセンティブとして付与される。
ワールドコインのオーブは2023年のローンチ以来、さまざまな国で合計6,471,961人のユーザーを認証してきた。一方で、プライバシー保護の観点からワールドコインの技術を問題視する政府も多く、米国や一部の欧州国ではオーブの利用が提供されていない。
最近では、7月末にオーストリアの首都でオーブによる虹彩スキャンが開始された。
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