はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ブラックロックの仮想通貨ETF運用資産額、グレースケールを抜き去り世界1位に 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨ETFで世界最大規模

世界最大手の資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ETFの運用資産額で米大手暗号資産(仮想通貨)投資会社グレースケールを抜き、仮想通貨ファンドマネージャーとしても世界の首位に立った。

2013年9月に設立されたグレースケールは、米SEC(証券取引委員会)にETFが承認される前から投資信託を長年運用しており、先行者利益を享受してきた。

しかし、ビットコインETFの実現によって、ブラックロックのような大手資産運用会社がより安価な手数料で続々と参入してきたことにより、市場の構図が変化したと考えられる。

オンチェーン分析会社Arkhamのデータによると、ブラックロックの仮想通貨ETFは16日時点で、合計212億1,710万ドル(3兆1,393億円)以上を運用しており、グレイスケールの212億24万ドル(3兆1,371億円)を上回った。

ブラックロックのETF保有量が初めてグレースケールを追い抜く
ブラックロックのETF、 IBITとETHA が、オンチェーン保有量でグレースケールのETFであるGBTC、BTC Mini、ETHE、ETH Miniを追い抜いた。
ブラックロックのETF は現在、プロバイダーの中で最大の保有量を誇っている。

ブラックロックは、ビットコイン現物ETF「IBIT」とイーサリアム現物ETF「ETHA」の二つのファンドを提供。グレースケールは、GBTCとETHEに加えて、それぞれのミニ信託としてBTC MiniとETH Miniの合計四つのファンドを提供している。

仮想通貨データサイトSosovalueによると、IBITには16日時点で、1日2,039万ドル(30.16億円)が流入し、累計で208.3億ドル(3兆807億円)の流入があったのに対し、GBTCは同日7,290万ドル(107.8億円)が流出し、累計で196.5億ドル(2兆9,062億円)が流出した。

イーサリアムETFに関しては16日時点で、ブラックロックのETHAは1日1,033万ドル(15億2,780万円)の純流入と累計で9億7,762万ドル(1,446億円)を記録。一方、グレースケールのETHEは1日2,774万ドル(41億272万円)が流出し、累計24.1億ドル(3,564億円)が流出した。

なお、グレースケールは仮想通貨ETF以外でバスケット型の主要仮想通貨ファンドGDLCを提供しているため、同社の仮想通貨ファンド全体での運用資産は、依然としてブラックロックを上回っていると、Arkhamは付け加えた。

関連:ブラックロックのビットコインETF、BTC推定保有量1位のサトシ・ナカモトを超えるか?

機関投資家の関心の高まり

米大手取引所コインベースが16日に発表した最新レポートによると、米証券取引委員会(SEC)への提出書類「13F報告書」(8月14日付)で、機関投資家によるビットコイン現物ETFの保有が、2024年第2四半期に増加したことが明らかになった。

コインベースのアナリストは、「ビットコインのバフォーマンスが低迷する中、ビットコイン現物ETFへの流入が続いていることは、ETFがアクセスを提供する新たな資金プールからの関心が持続していることを示す有望な指標かもしれない」と述べた。

13F報告書は、運用資産が1億ドルを超える企業に、保有する株式、オプション、転換社債、債券などの資産開示として四半期ごとの提出が義務付けられているため、特定の資産に対する機関投資家の関心と保有の程度を示す指標となる。

機関投資家によるビットコインETFの保有率はQ1の21.4%からQ2には24.0%に増加した。特に「投資アドバイザー」カテゴリーからの資金流入が顕著であり、ETF保有の割合は、29.8%から36.6%に上昇した。

コインベースは注目すべき新規保有者として、ゴールドマン・サックス(4億1,200万ドル)とモルガン・スタンレー(1億8,800万ドル)を取り上げた。両社ともに、プライベートバンキングおよび資産管理部門の一環として顧客に代わってETFを保有している可能性が高いと見ている。

関連:ゴールドマン・サックスら3社、2000億円のビットコイン現物ETF購入 4~6月期で

差別化を図るグレースケール

ビットコイン及びイーサリアムの現物ETFからの資金流出が続くグレースケールだが、アルトコイン投資信託のラインナップを拡充している。

5月にはNearとStacksのファンドを登場させ、7月には、人工知能関連のNear(NEAR)、Render(RNDR)、Filecoin(FIL)、Livepeer(LPT)、Bittensor(TAO)の5銘柄で運用する分散型AI関連のファンドをローンチ。

直近では、適格投資家向けに、それぞれSUIトークンとTAOトークンに投資する「Grayscale Sui Trust」と「Grayscale Bittensor Trust」、さらにMakerDAOのガバナンス・トークン「MKR」を対象とする「MakerDAO Trust(投資信託)」を販売開始した。

関連:SUIに続きMakerDAOの投資信託も販売、仮想通貨投資大手グレースケール

一方、ブラックロックは時価総額トップ2のビットコインとイーサリアム以外のアルトコインETFの投資可能性については、否定的な意見を述べている。

関連:アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 木曜日
16:32
米政府によるトルネード・キャッシュへの制裁、米連邦控訴裁判所が地裁判決覆す
米第5巡回控訴裁判所は、米財務省の外国資産管理局が暗号仮想通貨ミキシングサービス「Tornado Cash(トルネード・キャッシュ)」へ科した制裁は違法であるとして、昨年8月の連邦地裁の判決を覆した。
13:50
「ビットコインバブル」をどう見るか クリプトアナリストが解説|WebX STUDIO
11月28日の仮想通貨朝ニュースでは、話題の「ビットコインバブル」について、CoinPost代表の各務氏と仮想NISHIが解説。企業の投資動向や各国の法整備状況など、現在の市場環境を様々な角度から考察します。
13:25
イーロン・マスク率いるDOGE省、株式市場に影響か 防衛・IT企業に迫る不透明感
イーロン・マスク氏とビベック・ラマスワミー氏が率いるD.O.G.E(政府効率化局)が、米国の株式市場および仮想通貨相場に大きな影響を及ぼす可能性がある。
12:24
イーサリアム反発、ビットコインのパフォーマンスを上回る
暗号資産(仮想通貨)市場ではコインマーケットキャップ時価総額上位の主要アルトコインで、イーサリアム(ETH)が前日比+8.1%とビットコイン(BTC)の+3.7%をアウトパフォームした。大口投資家(クジラ)の動向では流入量は714,430ETHと4週間で最高を記録している。
11:30
2024年のレイヤー1系仮想通貨上昇率ランキング Mantraが7000%以上上昇=CoinGecko
CoinGeckoが2024年レイヤー1ブロックチェーンの上昇率ランキングを発表。Mantra、AIOZ、SUIが3位までにランクインしている。
10:45
「進撃の巨人」初のメタバース進出、The Sandboxでゲーム始動
人気漫画・アニメ「進撃の巨人」が、仮想通貨イーサリアム上のメタバースゲーム「The Sandbox」に新たなゲーム「Attack on Titan: Invasion」として登場した。
10:00
自民党デジタル社会推進本部、web3担当を新設
自民党デジタル社会推進本部にweb3担当のポジションを置くことを平デジタル相が明かした。このポジションには、web3PTの事務局長を務めた塩崎議員が就く予定である。
09:30
トランプ新政権のSEC委員長、ポール・アトキンス氏が有力候補か
米国トランプ次期政権のSEC委員長候補として仮想通貨に前向きなポール・アトキンス氏が最有力と伝えられる。CFTC委員長も検討が行われているところだ。
08:15
「SECはリップル社への提訴を取り下げる可能性」元CFTC委員長
米CFTCの元委員長のクリス・ジャンカルロ氏は、SECはリップル社への提訴を取り下げるだろうとの見方を示した。同氏は、次期トランプ政権下の仮想通貨政策に特化したポジションに関心を示している。
07:45
ビットワイズ、ビットコイン・ソラナ・XRP含む指数ETFを申請
米仮想通貨資産運用会社Bitwise(ビットワイズ)は27日、「Bitwise 10 Crypto Index Fund」のETF化についてSECへ申請書を提出した。
06:40
ビットコイン相場、14万ドルまで上昇の余地は? Cryptoquantがオンチェーン分析
仮想通貨ビットコインの価格が91,000ドルまでに調整されているにもかかわらず、様々な評価指標は、ビットコイン相場が依然としてサイクルの最終局面に至っていないとしている。
06:15
リップル社、ビットワイズのXRP上場投資商品へ投資
米仮想通貨資産運用会社ビットワイズは欧州向けXRP上場投資商品(ETP)を改称し、リップル社が当該製品へ投資したことを発表した。
05:55
米上場企業SOSリミテッド、最大75億円相当のビットコインを購入へ
米NYSE上場のSOSリミテッドは2024年11月27日、最大5000万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入計画を発表した。
11/27 水曜日
17:02
Oasys、ゲーマー向けNFTマーケット『Bazaar』を公開
Oasysは、RaribleXと提携することによって新しいNFTマーケットプレイス「Bazaar」開設します。ゲーム特化型ブロックチェーンのエコシステム拡大を目指し、マルチチェーン対応のRarible APIを活用して、セキュアで信頼性の高いNFT取引環境を実現します。
16:10
Japan Open ChainのIEO 先行販売で申込超過、先着枠なお受付中
Japan Open Chain(JOC)のIEO先行販売が初日で募集予定を大幅超過し、着金率80%を達成。ソニーグループ等14社がバリデータとして参画する日本発のパブリックチェーンの15億円規模のIEOの進捗状況と募集概要を解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧