売却しておらず
米電気自動車大手テスラは30日の決算発表で、9,720ビットコイン(BTC)(10億ドル、1,600億円相当)の保有を継続していることを明らかにした。同社は2021年にビットコイン(約15億ドル相当)を大量に購入して話題を呼んだ。
テスラは2022年第2四半期に保有ビットコインの約75%を売却したものの、残りの保有分は継続して保持している。これは同社の総資産の約0.046%を占めている。当時の売却の理由として、中国のロックダウンによる流動性確保が挙げられていた。
テスラの四半期決算によると、同社はビットコイン保有による会計上の評価損益を計上しているが、長期的な保有方針に変更はないとしている。仮想通貨市場では、テスラのような大手企業による継続的な保有が、機関投資家の参入を促す要因の一つとして注目されている。
同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、かねてより仮想通貨市場に対して独自の影響力を持つことで知られている。近年はX(旧ツイッター)上でドナルド・トランプ大統領への支持を表明し、共和党支持者としての立場を鮮明にしている。
マスク氏は2023年より、当時前大統領のトランプ氏の再選を支持する姿勢を示しており、両者の関係は政治的な面のみならず、仮想通貨市場においても注目を集めている。また、トランプ大統領直属の外部諮問機関である「政府効率化局(D.O.G.E)」の担当者として政権に関わっている。
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