2024年の仮想通貨市場
暗号資産(仮想通貨)市場は、様々な追い風を受けて2024年に復活した。
米国ではビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の現物ETF(上場投資信託)が承認・取引開始され、機関投資家が仮想通貨にアクセスしやすくなった。
また、米大統領選で仮想通貨支持を打ち出すドナルド・トランプ氏が再選し、Web3分野の規制緩和や仮想通貨規制の明確化へと期待が高まっている。
さらに、2024年にはステーブルコイン時価総額が48%、RWA(現実資産)トークン市場も60%以上成長しており、採用事例が拡大している傾向がみられる。
本記事では、24年における時価総額トップ20銘柄と日本発の仮想通貨の年間騰落率をまとめる。
関連:米コインベース、2025年の仮想通貨市場の見通しを公開
時価総額ランキング
以下の時価総額ランキングはCoinMarketCapが週次で公開しているデータで、12月22日時点の数字である。
以下の年間騰落率はSoSoValueの12月24日の数字を使用。内容は「通貨名:年間騰落率:23年順位→24年順位」の順で記載した。なお、前年順位はCoinMarketCapの23年12月24日のデータを引用している。
- ビットコイン(BTC):+123.4%:1→1
- イーサリアム(ETH):+49.3%:2→2
- テザー(USDT):-0.1%:3→3
- XRP:+265.4:6→4
- BNB:+121.2%:5→5
- ソラナ(SOL):+86.2%:4→6
- ドージコイン(DOGE):+259.3%:10→7
- USDコイン(USDC):-0.1%:7→8
- エイダ(ADA):+53.9%:9→9
- トロン(TRX):+134.9%:12→10
- アバランチ(AVAX):-0.8%:9→11
- チェーンリンク(LINK):+59.8%:13→12
- トンコイン(TON):+28.1%:15→13
- スイ(SUI):+504.3%:86→14
- シバイヌトークン(SHIB):+114.3%:15→15
- ステラ(XML):+182.4%:25→16
- ポルカドット(DOT):-11.7%:11→17
- ヘデラ(HBAR):+229.4%:31→18
- ビットコインキャッシュ(BCH):+75.4%:19→19
- UNUS SED LEO(LEO):+135.3%:24→20
ここからは日本発の仮想通貨である、アスターネットワーク(ASTR)、オアシス(OAS)、Nippon Idol Token(NIDT)の年間騰落率はいずれも-50%近かったが、大手との提携などは順調に進んでいる。
アスターネットワークは8月、ソニーグループと提携してAstar zkEVMを「Soneium(ソニューム)」という次世代イーサリアムL2ブロックチェーンに移行する計画を発表した。Web3の大衆化を目指していく。
関連:仮想通貨アスターの買い方 ソニーグループとの提携で広がるASTRの将来性
オアシスも8月、SBIホールディングスとの提携を発表。SBIグループの豊富なリソースを活用して、OASトークンの流動性向上やエコシステムの強化に注力していく。
関連:Oasys(オアシス)の特徴や将来性|仮想通貨OASの買い方・取引所比較
NIDTは、ブロックチェーン技術を活用した女性アイドル創造プロジェクトのユーティリティトークンだ。
2024年秋〜冬にかけては、NOT A HOTEL COIN(NAC)やJapan Open Chain(JOC)もIEO(Initial Exchange Offering)上場して反響を呼んだ。
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