株式をBaseでアクセス可能とする構想
米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが支援するレイヤー2ネットワーク「Base(ベース)」の開発者であるジェシー・ポラック氏は4日、2025年中にコインベース株式(COIN)をBase上に導入することを検討していると述べた。
every asset in the world will be on @base https://t.co/MwoJO1O2pO
— jesse.base.eth (@jessepollak) January 3, 2025
ポラック氏は、現時点で具体的な計画があるわけではないが、調査している段階だと補足。コインベース株式などを始めとする現実資産(RWA)を、安全で法的準拠した方法でBaseに持ち込むために、規制の観点からは何が必要となるかを探っているとした。
この発言は、投資家CoinbaseDuck氏が投稿した意見に応えたものである。
CoinbaseDuck氏は、多くの仮想通貨投資家は、ステーブルコインUSDCや、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)などの仮想通貨、コインベース株式などの間でポートフォリオのバランスを調整していると指摘した。
その上で、株式の場合は従来型のプラットフォームにあるため、証券会社への入金などを待つ必要があり、仮想通貨を売却してコインベース株を購入したり、その逆を行う場合に時間がかかると述べている。
仮想通貨は短期間で大きく価格が変動するため、Base上でコインベース株を扱うことが可能になれば、こうした過程をスピードアップできると要望する格好だ。
ポラック氏は米国居住者には提供されていないものの、「BackedFi」などのRWAトークンプラットフォームを使えば、すでにオンチェーンでコインベース株式にアクセスすることはできるとも補足している。
ただ、こうした機能を広く人々が使えるようにするためには、規制の明確化と改善が必要だと続けた。仮想通貨に肯定的なメンバーが揃うドナルド・トランプ新政権の動きが注目されるところだ。
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RWAとは
「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。
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成長続けるBase
Baseは成長を続けているところだ。1日当たりのトランザクション数(7日平均)は、4日1,100万回を超え、他の「Optimistic Rollup」を基盤とするL2チェーンを引き離している。
ポラック氏は、昨年12月24日時点で、2024年のBaseの急成長をまとめた。
the four charts that tell the story of @base's 2024 pic.twitter.com/cuFj4AN836
— jesse.base.eth (@jessepollak) December 23, 2024
例えば日次トランザクション数は年間に22倍成長して940万回、ロックされた資産額は16倍成長して124億ドル(約2兆円)を超えたと述べている。
Base成長の背景には、ミームコインの人気やAIエージェント分野のプロジェクトに関心が高まっていることなどがあるとみられる。
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