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明日以降ビットコイン価格の乱高下に注意すべき4つの理由、XRP(リップル)など主要アルトの上昇要因も|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
11月第3週は、仮想通貨市場にとって極めて重要な週となるだろう。ハードフォークや大手取引所のメンテなど、BTC(ビットコイン)の乱高下要因と、XRP(リップル)、BCH、XEMの上昇理由を解説。

仮想通貨市場

仮想通貨市場は13日、大きな暴落を記録したダウ平均株価など米株式市場の地合い悪化に引きずられるような形で、ビットコイン価格もマイナスに転じた。

TradingViewのBTCJPYチャート(日米株式市場との値動き比較)

日経平均の反発時間とビットコイン反発のタイミングもほぼ一致しており、VIX指数など投資家心理が両市場に反映されたものと考えられる。当然、各市場における価格への影響は「複合的要因」となるものの、今回に関しては株式市場の値動きに追従された可能性がある。

アルトコイン市場もビットコインの値動きに連動する形で、前日比マイナスで推移しているが、XRPやBCH、XEMといった日本でも人気の高いアルトコインを中心に価格が上昇する場面が見られた。

出典:CoinMarketCap

主要アルトコイン上昇理由

これらの通貨に影響したファンダメンタルズ要因として、以下の動きが挙げられる。

XRP(リップル)

XRPは、リップル社がシンガポールで開催中のFinTech Festival 2018にて、資料の中でxCurrent4.0を発表、同資料の中で「xCurrentを利用している銀行や金融機関がシームレスで(滞りなく)XRPトークンを用いたxRapidへのアクセスが可能になる」との記載があったことで、XRPの需要拡大に期待感が価格に反映された。

リップル社と提携する(RippleNetを採用)企業が200社を超えたことを明らかになっているが、特にプロダクトとして多く採用されているのがxCurrentになっている現状がある。

逆にXRPを利用するxRapidを採用を発表した企業は数社に留まっていたことから、今回の新発表でxRapidまたXRPの需要拡大に大きく近づいた重要ファンダメンタルズ要因として挙げられている。

相場全体の地合いが悪い中で、大きく価格こそ伸ばさなかったものの、動きとしては極めて重要なものとなるだろう。

シンガポールで開催中フィンテックカンファレンスにて、リップル社の新たなパンフレットから、xCurrentを利用している金融機関がシームレスでXRPを用いたxRapidへのアクセスが可能となる事が判明。今後のXRP需要拡大につながるとして注目を集めている。

BCH(ビットコインキャッシュ)

BCHは、現在ハッシュ戦争にまで発展する可能性が浮上しているなど、「ビットコインABC」と「ビットコインSV」の争いが激化している。

従来想定されていたビットコインABCのクライアントではなく、ビットコインハッシュレートが大きくSVに偏っている状況を受け、ビットコインキャッシュ分裂通貨の先物価格が大きくSV優勢に動いている。

ハードフォークの行方は未だ状況ははっきりとはわからない中で、今後の相場を不安視してか、日本時間11月16日1時40分頃に控えるハードフォークを目前に、価格の続落を見込んだショートが溜まっていた。

そのような背景もあり、20時に上昇したチャートも、特定のファンダメンタルズ要因に影響するわけではなくショートカバーを伴う価格上昇も含めた複合的要因であると考えられ、直近で仮想通貨取引所BitfinexがPloniexに続く形で分裂通貨の先物取引を開始したことも一つの要因になった可能性がある。

Bitfinexでの、ビットコインキャッシュ分裂通貨の先物取引が開始された際、優勢との見方が強まっていたSV(BSV)初値が、10,000ドル(約114万円)を付けていた。

出典:Bitfinex

このように、すでにPoloniexでは、BCHSVとBCHABCの先物取引が始まっており、他の取引所との価格差も上昇を一時的に促した要因に挙げられるだろう。

ビットコインキャッシュのハッシュ戦争 ビットコインキャッシュはABC派とSV派で対立する状況が続いており、ハッシュパワーで覇権を争う「ハッシュ戦争」も状況は定まっていない。本記事では、現在の状況と投資家の注意点をまと

XEM(ネム)

XEMは、コインチェックが購入の再開を告知したことで、一時50%に近い価格高騰を見せたが、本日も価格が復調する場面が見られた。

特に巨額資金流出になってしまったコインチェックの流出事件以降、大きく値を下げていたXEMは、今回の購入再開が一つの節目となる見方もあり、価格の上昇につながっている。

巨額資金流出がXEMの売り圧力になるとの懸念点も、時間が経つにつれ薄まっている傾向にあり、ネム財団の活発な提携の動きを含め、市場に明るい話題が重なった。

ビットコイン、明日以降注意したい4つの理由

ビットコイン市場において、明日以降の乱高下に注意したい4つの理由がある。

1.テザー価格の再下落

2.ビットコインキャッシュハードフォーク

3.CboeのSQ日

4.バイナンスの大規模メンテナンス

テザー価格の急落

テザー問題を引き起こし、市場の懸念材料となっていたUSDT価格が、再度大きく下落に転じている。

前回大きく急落し、USD価格から10%の乖離を生み出した際は、逆相関する形で大きく上昇していたビットコインだが、今回に関してはその影響は見られない。

その点を考えると、昨日明らかになったビットフィネックスの「法定通貨引き出し」を多く行う顧客に対して、手数料を上げる施策が影響している可能性がある。

この手数料が3%に上昇していることで、他の取引所とのアービットラージが3%分仕掛けられているのではないかという可能性だ。

実際に21時時点では0.97ドルと3%の乖離まで下落しているが、この下落が3%で留まるかが注目点となるだろう。逆にそれ以上大きく下落が続いた場合は、懸念材料として大きく警戒される可能性が生じてくる。

ビットコインキャッシュハードフォーク

ビットコインキャッシュのハードフォークが懸念材料として挙げられている点は、記事上部で記載した通りだ。

特に想定外のSV派閥が優勢を保っていることで、相場に懸念材料として扱われていることになるが、その理由は、取引所やウォレットサービスがビットコインキャッシュをABCに対応していることで、SVが優勢になるときに、通貨コードである「ティッカーシンボル」の対応や、どのように取り扱うか対応方針に追われる可能性があるためだ。

特に、リプレイプロテクションを両者とも実装していないことから、ハードフォークが起きた場合の緊急対応や、送金システムの混乱及び停止も警戒されていると言える。

実際に、ビットコインキャッシュの価格上昇が牽引したここ数週間の主要アルトの動きを背景に、状況次第では市場全体の下落要因になりかねない。

一つの前例として、昨年11月14日にビットコイン(BTC)からビットコインキャッシュ(BCH)が誕生した当時の相場は、当日に近づくにつれて大きく下落、86万円から61万円台まで急落した。

結果として、この下落が市場におけるセリクラとなることで、年末相場の暴騰相場を作り出してもいる。

CboeのSQ日

11月15日5時45分には、Cboe ビットコイン先物SQ日が控えている。

先物を利用しない一般投資家にも決して無関係ではない。限月(SQ日)が近付くことで、機関投資家などによる「ポジション解消の大量売買」が行われる可能性が高まり、仮想通貨市場が動く可能性があるため、注意が必要となるからだ。

特に直近数ヶ月では何度も値が動いていることから、投資家の中でも意識され始めている傾向にある。

無風に終わる可能性もあるが、買い仕掛けも含めて、価格が乱高下する可能性には注意したい。

バイナンスの大規模メンテナンス

また、日本時間11月14日 11:00AMには、Binanceのシステムアップグレードが告知されている。

8時間にも及ぶ大型メンテナンスだが、この間入出金と取引が完全に停止すると告知されているため、メンテナンス中での資産が動かない状況を利用した仕掛けが入る可能性も否めない。

世界トップレベルの出来高を誇るBinanceの8時間メンテナンスは注意しておく必要があるだろう。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株

仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄

米国ダウが、-600ドルを記録したことで、日経平均株価は、一時780円安を記録するなどいリスクオフに傾いた。

10月に発生した暴落相場の最安値から、フィボ38.2ラインの戻り高値で一服感があったほか、iPhoneやMACを生産する、米アップルに部品を供給する米企業が、業績見通しを引き下げたことを販売不振の兆候として嫌気され、ハイテク株を中心に売りが入った。

 仮想通貨関連銘柄では、好業績銘柄のULSグループ(3798)が続伸して3.41%高。急落していたグノシー(6047)も反発を見せている。

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