まだ終焉ではない
仮想通貨オンチェーンデータ分析プラットフォームCryptoQuantのKi Young Ju CEOは、現在のビットコイン(BTC)市場における機関投資家の買い入れ動向から、強気相場はまだ終焉を迎えていないとの分析を示した。過去の事例と現状の比較から、現在の上昇トレンドにはまだ継続の余地があるとしている。
特に注目すべき点として、現在の米国ビットコインETFの資金流入パターンを指摘。2021年の強気相場終焉時には、当時の主要な機関投資家向け商品であったビットコイン投資信託であるGBTCへの資金流入が枯渇してから約2ヶ月後に、ビットコイン価格は大幅な下落に転じた。
CryptoQuantが提供するチャート分析によると、2021年のGBTCでは資金流入の停滞が価格下落の先行指標となった。一方、2024年1月に開始された現在の現物ETFでは、資金流入は依然として堅調に推移しており、同様のパターンはまだ確認されていない。
Ki CEOは「機関投資家による『ペーパービットコイン』(ETFなどの金融商品)への投資エンジンは、依然として稼働中だ」と指摘。マイクロストラテジー社による積極的な購入や、機関投資家全般の投資意欲が継続している点を重視している。
特に注目される点として、2021年のGBTCと比較して、現在の米国現物ETFは、より広範な投資家層からアクセス可能な商品設計となっている。この構造的な違いが、より持続的な資金流入をもたらす可能性が指摘されている。
Ki CEOは「ETF、マイクロストラテジー、そして機関投資家全般による買い入れが減速するまでは、このサイクルの天井を性急に判断する必要はない」と結論付けている。
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