Web3起業家のためのプログラム
米大手ベンチャーキャピタルa16zの暗号資産(仮想通貨)部門a16zクリプトは8日、秋の「仮想通貨・スタートアップ・アクセラレーター(a16z CSX)」プログラムへの参加者募集を発表した。期限は2月7日となる。
a16z CSXプログラムは、初期段階のブロックチェーン・スタートアップ企業向けの集中的な対面プログラムだ。専門知識、メンターシップ、サポートの提供に重点を置いている。
参加者は、資本提供者や業界の専門家ネットワーク、プログラムに参加するWeb3チームとのつながりも得ることが可能だ。
このプログラムは今年で3回目を迎え、今回はサンフランシスコで開催される。参加したスタートアップには、最低50万ドル(約7,900万円)が投資される予定だ。開催期間は4月から6月まで。最終イベントでは、著名な投資家や仮想通貨分野のトップ企業の幹部などにプロジェクトを売り込む機会もある。
プログラムでは、研究と開発、マーケティングとソーシャルメディア戦略、市場参入など、会社を構築する際の重要事項に焦点を当てたワークショップや専門家との1対1のディスカッションなどが用意されている。
2024年秋にニューヨークで開催された際には、世界各国からAI、DeFi、インフラ、写真共有やマッピングなど様々な分野に取り組む21社のスタートアップが参加していた。
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資金調達は12月に2年ぶりの高水準
DefiLlamaによると、Web3企業の資金調達額は2024年12月に約16億ドル(約2,530億円)を超えた。これは、2022年9月から2年3か月ぶりの水準となる。
2021年11月に記録した70億ドル(約1.1兆円)には及ばないものの、この水準が今後も続けば、投資家の活動が回復してきた兆しである可能性がある。
最近では、ステーブルコインプロジェクト「Usual」が、バイナンスラボとクラーケンベンチャーズ主導のシリーズAラウンドで1,000万ドル(約16億円)を調達した。
その他、現実資産(RWA)に特化したL1ブロックチェーン「Plume」がGalaxy Venturesや野村グループのLaser Digitalなどが参加するシリーズAのラウンドで2,000万ドル(約32億円)を集めている。
また、日本ではNOT A HOTEL DAOが、GMOコインでのIEOで総額20.7億円を調達。仮想通貨NOT A HOTEL COIN(NAC)は、レンディングすることで高級ホテルへの宿泊券を得られるなど斬新な価値が付与されている。
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