イーサリアムETF、純流入傾向
米国の現物イーサリアムETF(上場投資信託)への資金流入が加速している。SoSoValueの集計によると、12月9日から13日(米国)の週間純流入額が8.55億ドル(1300億円)と、過去最高を更新した。
ブラックロックのイーサリアムETF(ETHA)が5.23億ドルと最大の純流入を記録し、同ETFの累計純流入額は32億ドルに達した。フィデリティのイーサリアムETF(FETH)も2.59億ドルの純流入を集め、累計で13.8億ドルとなっている。
一方、グレイスケールのイーサリアムトラストETF(ETHE)は4,923万ドルの純流出を記録。設定来の純流出額は35.2億ドルとなっている。イーサリアム現物ETFの純資産総額は137.8億ドルで、イーサリアムの時価総額の2.92%となった。
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大口投資家の動向も検出
ETFへの資金流入が続く中、暗号資産取引の追跡サービスSpotOnChainは、機関投資家とみられる大規模な取引を検知した。同一のアドレスから作成された2つのマルチシグウォレットが、約4,502ETH(約1,754万ドル相当)を取引所Binanceから引き出し、DeFiプロトコル(KelpDAO)でステーキングを実施した。
An institution is accumulating $ETH!
— Spot On Chain (@spotonchain) December 16, 2024
9 hours ago, two multisign wallets with the same creator address withdrew their first 4,502 $ETH ($17.54M) from #Binance at ~$3,895 and then staked the tokens with @KelpDAO.
Now, they are up $517K (+3%) as the $ETH price rebounded over $4K.… pic.twitter.com/NFr1D2D2TI
これらのマルチシグウォレットは比較的新しく、一つは4日前、もう一つは取引の15時間前に作成されたものだ。マルチシグウォレットは一般的に機関投資家が利用するケースが多いとされているが、運用主体の特定には至っていない。
イーサリアム(ETH)は現在3,930ドル(約61万円)付近で取引されており、直近24時間の取引量は約10%増加している。
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