2025年初頭の調整と後半の最高値予測
米大手資産管理会社VanEck(ヴァンエック)は13日、2025年の暗号資産(仮想通貨)市場についての予測を発表。強気相場は1~3月期に中期的なピークに達し、いったん下落した後の10~12月に新たな高値を更新すると予想している。
具体的には、1~3月期のピークには、ビットコイン(BTC)の価値は約180,000ドル、イーサリアム(ETH)は6,000ドルを超えるとした。その他、ソラナ(SOL)は500ドル、スイ(SUI)は10ドルを超える可能性があるとしている。
さらに、この一回目のピークの後、ビットコインは30%ほど下落し、アルトコインは最大60%程度の急落に直面すると予想した。ただし、秋には主要なトークンは再び勢いを取り戻し、年末までに過去の最高値を取り戻す可能性があるとしている。
市場が天井に近づいている時期を判断するシグナルとして、ヴァンエックが挙げたものの中には、以下が含まれる。
- ビットコイン無期限先物市場において、資金調達率が10%以上の高水準で数か月持続した場合、過剰な投機活動を示唆。その後の下落可能性がある。
- ビットコインの仮想通貨市場におけるシェアが40%を下回った場合、サイクル後期を示唆する。
- 仮想通貨に詳しくない友人から、トークン投資についての質問が急増した場合。
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ビットコインL2の成長を予想
ヴァンエックは、ビットコインのレイヤー2(L2)プロジェクトへの預け入れ総額(TVL)が2025年には100,000 BTCに到達すると予想した。
ビットコインL2は2024年に入ってから600%成長し、TVLは30,000 BTCを超えて約30億ドル(約4,600億円)相当に達していると指摘する。この急速な成長は、ビットコイン資産の利回り創出やその他幅広い用途への需要を反映していると述べた。
効率的なオンチェーンの借入、貸付やDeFi(分散型金融)ソリューションを可能にすることで、ビットコインを受動的な価値の保存手段から、分散型エコシステムに参加できる資産へと変革していると説明する。
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NFTは回復が見込まれる
ヴァンエックはNFT(非代替性トークン)の取引量は2025年には回復が見込まれると予想した。
市場が、投機的な過大評価から持続可能性や独自のカルチャーへとシフトするにつれて、年間売上高300億ドル(約4.6兆円)を達成する可能性もあり得ると述べる。この数字は、NFTが過熱していた2021年の約55%に相当するものだ。
成功例としては、「Pudgy Penguins」がぬいぐるみなどおもちゃを通じて消費者ブランドへの移行に成功していると指摘。Bored Ape Yacht Club(BAYC)も様々なブランドや有名人から注目を集め、進化を続けていると意見した。
特にPudgy Penguinsの最近の価格上昇が目立っており、すでに1NFTが26.33 ETHとなっており、1BTCの価値を超えた。ソラナ上で、独自のミームコインをローンチすることが材料視されている。
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