マクロ経済と金融市場
11日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比−99.27 (-0.22%)ドルの44,148ドル、ナスダック指数は+347.65 (1.77%)の20,034ポイントで取引を終えた。
東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比+508.8円(+1.29%)の39,881円となった。
ビットコイン(BTC)の反発を受け、米国株ではコインベースが前日比+3.7%の313.8ドルとなったほか、ビットコインを大量保有するマイクロストラテジーが+9.0%の411ドルに。
ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・サイファート氏は、「マイクロストラテジーは12月23日までにナスダック100指数に組み入れられる可能性が高い」と指摘しており、その場合、QQQなど上場投資信託(ETF)を通じて20億ドル規模の買い圧力が見込まれるという。
関連:米マイクロストラテジー、主要株価指数入りでさらなる株価上昇への期待高まる 投資銀行アナリスト
前場時点の日本株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、ビットコインを大量保有するメタプラネットが前日比+459円の3,360円に。セレスが+9.8%の3,610円といずれも大幅続伸した。
セレスの持ち分法適用会社であるビットバンクの廣末紀之社長が、2025年半ばを目処に新規株式公開(IPO)を目指す考えを示したことをブルームバーグが報じている。
関連:ミクシィ、仮想通貨取引所を運営する持分法適用関連会社「ビットバンク」の株式上場準備を発表
関連:セレス株がストップ高、100株以上保有者に対する仮想通貨の「株主優待」新設を好感
仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は、前日比+4.5%の1BTC=101,534ドルに。
アルトコインを中心とした大幅下落で調整局面入りも懸念されたが、早期に10万ドルの大台を回復するなど、押し目買い圧力が想定以上に強い。
CPI(米消費者物価指数)通過もあり、デリバティブ(金融派生商品)市場の大規模ロスカットで過熱感が一服したこともあり、ポジション調整売りからの買い戻しも先行したものと見られる。
関連:仮想通貨暴落で過去最大級ロスカット、相場状況をプロが解説|仮想NISHI
関連:米CPI受けビットコイン10万ドル回復、仮想通貨アナリストが相場分析|仮想NISHI
ドナルド・トランプ次期米大統領が最近の演説で、「米国でイノベーションを推進し暗号資産を繁栄するための環境作り重要性について強調し、就任後に15万ドルを目指す」などと言及したことも市場の強気マインドを後押ししたか。
関連:トランプ次期大統領「就任早々のビットコイン15万ドル到達を望む」=報道
トランプ氏は選挙活動中、ビットコインが新たな経済成長と投資機会をもたらす可能性について繰り返し強調してきたが、票田のためのリップサービスに過ぎず、当選後は関心の低下リスクもあるとの見方もあった。
しかし、トランプ氏は当選のために大きく貢献したイーロン・マスク氏を政権内で重用する意向を示したほか、新政権人事で仮想通貨肯定派の有力人物を充てる方針を示すなど長期政策の一環としての動きが期待されることから、仮想通貨相場を巡る思惑が強まりつつある。
関連:ビットコインは今後どうなる?2025年の価格予測と3つの注目材料
関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介
-
2024/10/12
-
2024/11/16
-
2024/11/30
アルトコイン相場
コインマーケットキャップ時価総額上位の主要アルトコインでは、イーサリアム(ETH)が前日比+2.44の3,880ドルと上昇した。ブラックロックとフィデリティのETF(上場投資信託)は、過去2日間で5億ドル相当のイーサリアム(ETH)を購入している。
また、先日までの急騰の反動安で調整局面にあったXRP(リップル)が前日比+5.7%となり、2.3ドル(約380円)を回復した。2ドル台を割り込んだ直近底値から20%以上大幅反発している。
独自ステーブルコイン「RLUSD」の発行承認も材料視された。ブラッド・ガーリングハウスCEOによれば、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から最終承認を獲得したことが判明した。
関連:リップル社のステーブルコインRLUSD、ニューヨークで規制許可を取得
外国為替(FX)および暗号資産市場に関する金融ニュース・分析を提供するFxstreetのアナリスト分析によれば、この上昇を受けて投資家らは約8億ドルの利益確定売りを行った。
オプション市場では、5ドルのコールオプションが2番目に取引の多い数値となっており、デリビットでは未行使のコールオプションの中で最大の125万ドルの建玉を記録するなど、トレーダーらはXRPのさらなる上昇を見込む姿勢を示唆している。
一方で、週間アクティブアドレス数は先週の49.6万から34.1万へと減少しており、オンチェーンでの活動低下は若干の懸念材料か。また、価格上昇時の大規模な利益確定売りが散見され、上値を抑える要因となる可能性もある。
著名投資家のピーター・ブラント氏は、XRPのテクニカル分析に言及。
This the most powerful chart in all of crypto world $XRPUSD pic.twitter.com/UexaPB4D9r
— Peter Brandt (@PeterLBrandt) December 7, 2024
2018年1月から約7年間に渡る超長期の三角保ち合いをブレイクアウトしたことを受け、「(暗号資産の)歴史上最も強力なチャートだ」と評している。
関連:リップル(XRP)の買い方|初心者が知るべき投資メリットと注目点、最適な取引所選び
-
24/11/22
-
24/08/09
-
24/12/04
関連:今すぐできる仮想通貨の税金対策、覚えておきたい損益圧縮による節税効果|Aerial Partners寄稿
関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング
【求人】
— CoinPost(仮想通貨メディア) (@coin_post) September 27, 2024
CoinPost編集部では、Web3関連企業に対する取材やクライアント対応、記事執筆に携わるライターの方を募集中です。
1年以上の中・長期で働ける学生の方も歓迎。ご応募お待ちしております!
■詳細https://t.co/UsJp3v7P39
過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら