*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
マーケットレポート
暗号資産(仮想通貨)市場は、東アジア市場が週初開始された12月9日朝9時ごろより下落に転じた。12月10日未明にビットコインは一時9万5千ドルを割り込み、主要アルトコインも軒並み20%前後の下落をみせた。執筆時点のビットコイン価格は9万7千ドル。
12/9~10日相場状況
ビットコインは10万ドル達成感から、米大手デリバティブ市場CMEの窓価格を埋めた後、利益確定売りとみられる売りが相次いでいる。ロングポジション比率の高いアクティブOIが多くなっていたことから、デリバティブ市場を中心とした売りの連鎖(下画像青枠)が続いていたと見受けられる。
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現状分析(12/10日AM7時)
下落の一因となったデリバティブ市場の過熱感はおさまってきている(下画像赤矢印)。ただし、上昇相場に見られる月曜日のETF市場からの資金流入による上昇は弱まっており、さらに経済指標の重要日程が控えていることから、先週までの資金流入超であった相場が変調している。
特に、12月初旬の上昇相場を作り上げた要因の一つとなるオプション市場参加者の相場観(PCR<プットコールレシオ・下画像黄矢印>)をみると一転して弱気に転じており、今後の動向をみる上で注視する必要がある。
今後の重要な経済指標
米FRB政策金利(FOMC)が重要日程となる。利下げが行われるかが焦点となっている。
- 12/11日 米消費者物価指数(CPI)
- 12/16日 米PMI(購買担当者景気指数・速報値)
- 12/17日 米小売売上高 11月
- 12/19日 米FRB政策金利(FOMC)
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